阿闍梨餅
阿闍梨餅本舗満月の『阿闍梨餅』を京都旅行のお土産で頂きました。
とても京都らしいお土産で、この阿闍梨餅、何度も同じ方から頂いていつも美味しと思って食べていました。
店の創業は安政3年(1856年)、江戸時代から続く老舗です。阿闍梨餅は、2代目当主が考案して販売しました。
阿闍梨餅の『阿闍梨』とは比叡山延暦寺で修行を積む僧侶のこと。荒行で有名な「千日回峰行」を行った大阿闍梨もいますね。
厳しい修行中に「餅」を食べて飢えをしのいだことにちなみ、その阿闍梨が被っている笠をかたどって和菓子なのです。
阿闍梨餅は丸い形をしていて、中心の盛り上がりの周囲は少し窪んでいます。ただ、阿闍梨の笠は、丸ではなく「蓮華笠」といって蓮の葉を巻いたような形をしています。
阿闍梨餅の箱の絵のこれが、蓮華笠。
蓮華笠の中心の出っ張りと窪みが、阿闍梨餅の中央の部分と似ているのでを笠を丸くすると阿闍梨餅のようになるのかなと思いつつ、どちらかというと写真の「網代笠」の方に似ていますね。
阿闍梨餅を食す
」
直径6cm、42gほどでどら焼きに比べてと小さいです。裏側は、平らになっています。
カロリーは、1つ110kcalです。
もち米、氷砂糖、卵で作られたを生地に、丹波産の高品質小豆「大納言」の粒餡をたっぷり挟んでいます。
粒餡の小豆の食感がしっかりとして、その粒々感としっとりもちもちした生地がよく馴染んでいます。
もちろん餡子は、「王道」をいく美味しさで外しません。
粒餡と生地、食感や甘みなどの全てのバランスが絶妙で、全体的に上品に仕上がっているので、1つだと物足りないくらいです。
一箱頂いたので、日持ちしないためいくつか冷凍保存して食べてみました。それをレンジで温めて食べましたが、美味しく頂けました。
皮が美味しい
餡が美味しい和菓子は沢山ありますが、この阿闍梨餅の真骨頂は「生地」にあると思います。
阿闍梨餅の皮は、「餅粉」ベースの生地でモチモチとした粘り気と弾力があります。もち米を使っているので、求肥のようなもっちりとした独特な食感は、どら焼きの皮とも違い他にないものです。
玉子を練り込んんでいるのでカステラのようなタマゴぼうろのような風味で、甘過ぎず、中の餡子と相まってちょうどいい甘さです。
とにかく、皮の美味しさは格別でこれを書いていても食べたくなります。
皮だけでも食べたい!
半生菓子で、添加物も入っていないため賞味期限は5日ほどで皮が、日を追うごとに堅くなっていきます。早めに食べるか、少しレンジやオーブンで温めて食べるのがいいようです。
食べきれないときは、冷凍保存という手もあります。
しぼり菜リズム
「阿闍梨餅」は、1個税込119円と手軽に購入出来る金額なのも嬉しいです。これでもう、京都のお土産は、阿闍梨餅に決まりですね。
京都の本店以外でも、百貨店(東京:西武池袋、新宿伊勢丹、日本橋三越)でも購入出来ます。
阿闍梨餅本舗満月HP→