変形性膝関節症
私は、56歳の時に「変形性膝関節症」になりました。
当時は、右膝が痛くしゃがんだり、階段を降りるときに膝に引っ掛かりを感じるようになりました。それから正座や駆けることがことが出来なくなり、医療機関で変形性膝関節症と診断されました。
変形性関節症は、関節表面に存在する「軟骨」が、加齢とともに摩耗し、消失することで膝関節の変形が生じて痛みや、腫れを誘発します。
先週、右膝をかばって左膝に負担が掛かるような姿勢でしゃがみこんで空気清浄機の清掃をして、立ち上がると左膝が痛くなりました。
左膝が曲がらなくなり、痛みで歩行が遅くなり駅やスーパーに行くのに通常の倍の時間を要するようになりました。
歩くのは止めて、自転車で買いもに行くもペダルを漕ぐのも辛くなりました。
整形外科を受診してレントゲン検査をすると10か月前より左膝の軟骨が擦り減って変形性膝関節症が進行していました。前回2月の画像と今回の画像と比べると多少間隔が狭まっているように見えます。
医師は、「人によっては、このまま症状が進まず一生このまま現状維持の人もいる」ということです。
保存療法
変形性膝関節症で、炎症と腫れと痛みがあり「水」が溜まっているというとだったので、水を30CC抜きました。30CCというのは、量が多いと看護師さんが言っていました。
膝に水が溜まるのは、炎症しているからで、風邪を引いたときに鼻水が出るのと同じようなことだとありました。
膝の水は自分で、吸収することもあるそうです。水を抜くと癖になると聞きますが、これは間違いで炎症が続いているから水が溜まるのです。
水を抜いた当日から痛みが治まり、歩く速度が速くなりました。
しかし、数日後に寝ているときもズキズキと痛み伸ばした膝を曲げようとすると突っ張った感じなりました。左膝を曲げて寝ると楽ですが、その姿勢に無理があり夜中に何度も目が覚めてしまいました。
朝、起きて見るとまた膝が腫れているので、再び整形外科を受診しました。
まずは、炎症により溜まった水を15CC抜きました。
これからは治療方法が、「保存療法」が中心となる旨を医師から言われました。
治療法には保存治療と「手術治療」がありますが、まずは保存治療から始めます。手術は、それでもダメな場合や末期まで症状が進んだ場合です。
保存療法には、リハビリや運動やダイエット、薬による痛み止めの内服やヒアルロン酸関節内補充などがあります。
今回から「ヒアルロン酸の注射」を打つことになりました。ヒアルロン酸の注射は、1週間に1度5回行います。
ヒアルロン酸の作用は、以下の3つです。
- 関節の動きをよくする
- 関節の痛みを改善する
- 軟骨の変形を抑制する
今回は、水を抜いて、直後にヒアルロン酸の注射をしました。元々、膝が痛かったので針を刺すときチクンとするくらいでそれほど痛くなかったです。
注射をした当日は、ばい菌が入る可能性がのでお風呂は、湯船に漬からずシャワーだけにして下さいということです。
内服の痛み止め(セレコックス錠)と炎症を抑える湿布薬(ロキソブロフェンテープ)を処方されました。
リハビリテーション
治療後、「マイクロ波」と「千渉波」を患部に当てその後、リハビリを行いました。
マイクロ波は、温かく、千渉波は、電流の刺激が気持ちがよく硬直した足の筋肉がリラックスしたような感じになりました。
まずは、「リハビリ実施計画書」を作るためのセラピストによる聞き取り調査を行いました。
発症日、自立度、日常の活動、仕事や家庭環境、使用装具、既往歴、介護保険サービスや社会保障サービスの利用状況などです。
痛みについて聞かれたり、実際に膝を曲げてみて関節可動域や太腿を触って筋力を調べました。左膝の曲げたときの可動域は、10~135°でした。(正常値は、0~130°です。)
筋力は、右足に比べて左足の太腿の方が細くなっていて筋力が落ちているということでした。
この療法士さん、ズボンの上から足を触っただけで、腫れがあって熱を持ってると言いい分かるのですね。
その後、どのような状態になりたいかなどの本人の希望などを聞かれました。
私の場合は、「痛みなく仕事や家事が出来るように」ということを伝えました。もう正座や駆け足は出来ないので、日常生活で、痛みを感じなればいいのです。
痛みを感じないで、歩けるようになりたいです。
目標は、膝の可動域の改善と下肢の筋力強化です。膝が普通に歩けるように曲げられるようになることと、足の筋力を落とさないことです。
実際に行うのは、左足のマッサージとストレッチ、筋力トレーニングです。
マッサージとストレッチは、太腿やふくろはぎや関節周りを揉み、左足を曲げたり伸ばしたりしてもらいました。
マッサージやストレッチをやってもらうことが初めてだったので、最初力が入ってしまいました。力を抜くように言われて意識して、だらんと全身の力を抜くと気持ちがよかったです。
筋力トレーニング
筋力トレーニングは、膝関節に負担を掛けないものなので筋肉を付けるというより今ある筋肉を減らさないようにするということです。膝関節周囲の筋力を強化すれば、「膝関節」への負担が軽減されます。
主に「大腿四頭筋」の訓練です。
一つ目は、筋力トレーニングは、ベットに仰向けになり写真のように左足を10秒上げます。い今回は、左膝の治療なので左しかやりません。これは、家でもやっているので楽に出来ました。
私の変形性膝関節症がよくなった「運動療法」のやり方。6つの体操を写真で、解説
二つ目は、仰向けの姿勢で、両膝を立て太腿の内腿に枕を挟んで療法士がその枕を引き抜きます。枕を引き抜かれないように太腿に力を入れて、阻止します。これも10セット行います。
三つ目は、仰向けに寝て両足を伸ばして両膝の下に小さめの枕を入れ、それを膝の裏側で押し付けるようにし10セット行います。
この3つなら家でも出来ます。2つ目は、枕を引いてくれる人とがいないと出来ないので
これでもいいかなあと思います。
しぼり菜リズム
リハビリが終わって日常生活での注意事項を聞きました。あえて運動をする必要はないが、買い物や通勤などの日常の歩行はしていいということでした。
週に2,3日リハビリに通うといいということです。
薬やリハビリや筋トレなどの保存療法で、変形性膝関節症自体が治るということはありません。痛みを軽減して筋力を維持して、日常生活を支障なく送れることが目的になります。
こうした保存治療で効果が得られない場合に、「手術」になるのだと思います。今回は、手術の話は、出ませんでしたが。