問題の対処
シロアリ業者に築47年の家の「床下」を点検してもらい、様々な「問題点」があることが分かりました。
築47年の家の「床下」は、どうなっているのか?「シロアリ」や雨漏り、水漏れ、湿気、ひび割れ…
今回は、その問題にどう対処したかということを書きます。
シロアリ被害
浴室の入口の土台にシロアリ被害が、ありました。
シロアリ被害に遭った木材は、シロアリ業者は「構造体」に影響を与えるものではないのでそのままでも大丈夫ということでした。後で、リフォーム業者にも見てもらうことにしているので、被害の木材を直すかどうかそのときに判断します。
シロアリそのものは、過去の被害であって現在は確認出来ないということです。
義父母が住んでいるときに浴室の入口の柱にシロアリの食害があったので、頻繁に殺虫剤を散布した可能性がありシロアリが死んでしまったのではないかということです。
浴室のシロアリの原因は、タイル張りの浴室のときに水漏れあったからということです。在来工法のタイル張りの浴室では、目に見えないひび割れがあることが多くタイルの割れ目から水が漏れていることが多いそうです。
浴室は「解体」によりタイル内部の木材の露出で、シロアリ被害が見つかることがあるので浴室は、リフォームするときに点検をしなくてはいけません。
しかし、4年前にお風呂をユニットにリフォームをする際に、シロアリの点検をしなかったのでそのままになっていました。
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新たにユニットバスにしたときの風呂の解体がシロアリ点検をするチャンスなのですが当時は、別の場所に住んでいたのとシロアリのことは頭にありませんでした。
ユニットバスにした後では、壁の中や浴室の床下は見ることが出来なくなります。
ユニットバスの下は、何故点検出来ないのかというと、「たたき」の上がコンクリートになっているので床下部分に相当するものがありません。
床下がないので、浴室の床下に潜ることは出来ないしエプロン外しても床が低いので、やはり、見ることも出来ません。
壁もパネルで外せないこともありませんが、コーキングなどの費用が高額になるので現実的ではありません。
このように浴室の中からはシロアリ被害あっても分からない状態になり、シロアリ点検の千載一遇のチャンスを逃してしまいました。
次のリフォームまで浴室は、シロアリに関して目視出来ない「ブラックボックス」になってしまったのです。
羽アリでも見れば、シロアリがいる可能性あるといことです。お風呂は水回りの中でも、シロアリ被害が多い場所なのですけど。
通風口からの雨水侵入
「通風口」から雨水が侵入して、床下が湿っていました。
指摘されるまでその通風口の周りを気にしたことがありませんでした。これを機に通風口に土や雨が入らないように地面の高さを主人に協力してもらって低くしました。
スコップで基礎周りの土を掻き出したのですが、今度は基礎付近が低くなってしまい雨水が溜まる可能性があります。現在、全体を平らにして周辺の整地をしているところです。
「樋」に枯れ葉や枝が詰まっている箇所があったので、台風19号が来る前日に屋根に上って樋の掃除をしました。
樋のゴミを取ったら樋からの雨水のオーバーフローがなくなり通風口の付近に雨水が落ちなくなり床下に流れ込まなくなりました。
床下の湿気
家の床下全体の湿度が高く、「結露水」や「カビ」の被害がありました。
家は、布基礎で下が「土」なので地面から湿度が上がって来るということです。北側の燐家より1段低いところに家があるため湿気が流れ込んで来るのも湿度が高い原因になっています。
南側の通風口も物置小屋を建増ししたときに塞いでしまい、床下の下の基礎を新たに作ったことで「通気」が悪くなったことも原因です。
床下に「換気扇」を入れたり、「調湿材」を敷いても根本的な解決にはならないので様子を見るということにしました。様子見とは、1年に1度程度床下を「点検」するということです。
床下を定期的に見ることで異変が分かり、異変が小さいうちに対処するという考えです。シロアリがいたら駆除してもらい、木が腐っていたら交換してもらいます。
家の歴史の中で長い年月、床下は湿気が多い状態だったと思うのですが今まで、木が腐ったことはありません。湿気があれば必ず腐る訳ではなく、木材「腐朽菌」が生き物として繁殖するかどうかが問題だそうです。
築47年ので床下の湿気の多い家も、現状として腐りがほとんどないのなら、それなりのバランスが出来ているので、特に「湿気対策」をしなくても問題はないということです。
しかし、今回のリフォームのように木材の多くを入れ替えるとか密閉度を大きく変えるような場合は、腐朽菌の繁殖のあり方に変化が生じる恐れがあるので注視しなくてはならないのです。
床下にガビがあってもそれで問題が起きるわけではなく、直ちに何かしなければならないと考えなくもいいそうです。
その他
階段下の基礎に「クラック」あると言われましたが、構造に影響はないのではということです。
ネズミが入れる「穴」が、基礎の部分にあり後日、リフオーム業者に穴を塞いでもらいました。こういう穴は、ネズミの他にハクビシン、コウモリなどの小動物の侵入させてしまいます。僅かな穴でも入ることが出来るそうです。
排水管の「漏水」は、現在ではないようです。古い鉄管で塩ビ管ではないので、老朽化しているのでいづれ更新しなくてなりません。
ついでにシロアリ業者に聞いたこと
シロアリ業者にこの際だからいくつかのことを聞きました。
毎年夏になると、浴室に「黒蟻」が来ますが、窓も閉め切っているのにどこから来るのか見てもらいました。羽アリも数匹死んでいたので、死骸を見てもらったら黒蟻で、シロアリではないということです。
窓のサッシの隙間や小さな穴(窓枠に穴が、ありました)、換気扇などから侵入してくるそうです。
洗濯機の下がいつも水に濡れた跡があり以前より、水漏れありました。洗濯機に原因があるのかと10年使った洗濯機を買い替えました。それでも、洗濯機下の染みがあるので、見てもらいました。
濡れた染みは以前のものの可能性があり、床に付いた染みはなかなか取れないで残ってしまうということでした。
水がジワジワ沁みるのであれば、排水管の中が汚れてヘドロ状になって水の通り道が狭くなるので排水が悪くなり、洗濯時に排水管より洗剤の「泡」のみが逆流している可能性あるのでパイプ用のブラシを入れて掃除する。併せて、外の「排水桝」も点検をするといいということでした。
家の洗濯機の排水管は、洗濯機のジャバラホースが、排水管に突っ込んであるだけのものです。
ちなみにパイプ洗浄剤では、排管の上の方だけしか奇麗にならないそうです。洗濯機を新しいものに替えてから水漏れがなくなったので、どうやら洗濯機が原因だったようです。
物置小屋を建増ししていますが、見た感じでは「基礎」がないように見えます。基礎がなくて、簡易的にブロックなどの上に建物がある床下がない土間構造だとシロアリ侵入経路になる可能性があります。
外側から建物を見てもらったら、きちんと基礎は打っているということでした。ただ、この納戸には、床下を点検する空間がないのでもし、シロアリの被害に遭えば床や壁の被害が外側に及ぼすまでは分かりません。
増改築で出来た複雑な構造部分もシロアリが侵入しやすいので、注意が必要です。
ネズミが入れる穴が、基礎にありましたが、猫を飼っているのでネズミは入って来ないと安心していましたがそれは、関係ないということでした。
猫を飼っていてもネズミは、来るそうです。猫が行かない、床下や天井裏には来るということでしょう。
シロアリはいなかったけど
今回、シロアリ被害がありましたがそれは、過去のもので「現在進行形」ではありません。なので、シロアリそのもは「いない」ということで、シロアリの駆除はしていません。
ただ、耐震リフォームをしているのでますが、リフォーム前後で活動が見られなくても、次の大きな環境変化で再び大きな動きをすることがあるそうです。
リフォームで土間コンを打って地表の密閉度を変え、基礎を増やすしたことで地面に関わる変化や振動を与えるなどの変化があったので、今まで見られなかった部分に蟻道ができたり、羽アリが飛び出したりする可能性があります。
リフォームでの、解体や床を剥がすなどの振動により、シロアリは被害場所から一時撤退しているかもしれないのです。
シロアリは振動などに敏感に反応し、土壌部分に戻ってしまうのです。
そういえば今年は、黒蟻もがほとんど侵入してこなかったので同じようなことが言えると思います。リフォームで、床下空間をオープンにしていていた時期があったので、もしかしたら土の中でひっそりしていたかもしれないのです。
シロアリ業者は家の構造から、シロアリが、入ってくる可能性は40%くらいだと言いました。微妙な数字です。
「予防散布」をするかしないかは、住人次第ということで活動しているシロアリは、確認されなかったので予防的な処置は、今回、行いませんでした。
シロアリの姿が見られないからといって、シロアリ被害が止まっているとは限らないのでやはり床下の点検は、欠かせなく「定期点検」をすることが大事だと思いました。
しぼり菜リズム
今回の点検で、シロアリ被害が見つかりました。
定期的に点検することによって予防に代える。必要以外の場所には薬剤はまったく使用せず、場合によってはシロアリが床下にいても被害につながらないなら、あえて駆除しないことにしました。
「被害が出てから対処する」という対応でも、ヤマトシロアリなら一応成り立つ考え方です。
「点検しやすい」というのは、シロアリ対策の王道です。点検で、シロアリを早期に発見できれば、被害は浅くて済みます。