シロアリ点検
耐震リフォームをしたっときに「床下」が気になり、「シロアリ業者」に床下を見てもらいました。

耐震工事の前に耐震診断をしたときに「床下点検口」を作ってもらいました。
ここから床下に潜ります。
中は、暗くて何があるか分からない、地下探検の入口です。
床下は、古い家なので、コンクリートではなく「土」です。
業者の方が、汚れないようにつなぎに着替えてヘッドランプを点けて中に入りました。懐中電灯がなくては、真っ暗で何も見えません。
60㎡くらいの面積の床下を40分くらい掛けて見てもらいました。床下の高さは、30㎝ほどで下が土になっているので、「匍匐前進」での点検は業者の方も大変だったと思います。
床下から上がったらつなぎの前の部分は、土で汚れていました。
床下の問題点
シロアリ業者に床下を点検してもらった結果です。
床下の写真は、業者が撮影しました。
シロアリ被害

浴室の入口付近、台所の勝手口、掘りごたつのあった箇所にシロアリ被害がありました。
上の写真の白く変色した部分は「蟻道」で勝手口付近の大引きにありました。「シロアリ」が来るとこの蟻道という道が発生します。
蟻道は、シロアリが土や排泄物・餌の食べかすで作った道で、シロアリの姿は見えませんがシロアリがいた証拠です。

浴室入口、シロアリ被害
浴室は、システムバスにリフォームする以前、タイルの浴室だったときに水漏れがあったようです。水漏れなど湿気のある場所はシロアリが好む環境なので、シロアリが来たようです。
土台の木の部分が、食べられてこのように崩れています。
一般的に湿気の多い浴室は、シロアリ被害が多いところですが、玄関の勝手口などもシロアリの侵入経路になることが多いのです。
土間構造の玄関や勝手口は、土壌と土台の距離が短かかったり、土台が土と接したりしてシロアリが侵入しやすいのです。特に土壌に直接、木材が接触していると土壌からシロアリが上がって来やすくなります。

掘り炬燵の跡
そういう意味で、現在使われいない「掘り炬燵」も木の部分が直接地面に接触していて、シロアリが上がってきやすくシロアリ被害に遭ってしまったようです。

このように地面の上にコンクリート基礎がありその上に木材がある方が、シロアリの被害が少なくなります。
湿気、カビ
我が家の床下は、土でその土壌が「多湿」ということです。土の上に「カビ」が出ているところがありました。
基礎のコンクリートや木部に「結露水」が出ているところがありました。床板を剥がしたときに私も床下に潜ってみましたが、このときもコンクリート基礎や木の部分に結露水が滲み出ていました。
【床下】で、家の状態が分かる。47年目で、初めて我が家の床下を「点検」しました
物置小屋を建て増したときに「通風口」を1つ塞いでいたり、増設した基礎が空気の通り道を遮ったりして床下全般に空気の流れが悪く、湿度が高くなっているようです。
西側の隣家が、家より高い位置にありそこからも湿気が下りてくるのも湿気が多い原因の一つではということでした。
給排水管
床下には、「給水管」がありるので、その不具合も分かります。
築47年の家なので、塩ビ管ではなく「鉄管」を使っているものもあり、錆びている箇所がありました。その錆びたところから、「漏水」の可能性もあるということでした。
雨漏り

家の中で一番、通気がいい床下が湿っていました。この原因が、この写真にあります。
この写真の「通風口」の下が黒っぽく汚れています。
これは、「雨水」や「土砂」が流れ込んだ跡です。
この通風口のある外側が以前、花壇になっていて、基礎のコンクリートの半分以上まで土が盛り通風口に土砂が入りやすくなっています。
現在でも地面が、通風口の近くまであるので、雨が降ると通風口から雨水や土砂が流れ込んでしまいます。
この花壇だった場所は、庇が長くて雨水が入り難いのですがその上の「樋」に落ち葉や枝などの詰まりがあり、雨水が下に落ちずにオーバーフローしていました。その雨水が、通風口付近にダイレクトに落ちて、流れ込んでいました。
床下を点検することで、一見無関係な樋の不具合や基礎周りの地面(土の高さ)にも目を向けることが出来きたのはよかったと思いました。こんな風に、思わぬところに落とし穴があるのだとも思いました。
その他
この他、階段の下の土台に「コンクリートクラック(ひび割れ)」がありました。北側の基礎の部分に直径6cmほどの穴があり、ネズミくらいの大きさの動物だったら入れるということでした。
しぼり菜リズム
築47年の住宅なので、ある程度想定していましたが湿気、雨漏り、水漏れなど思った以上に不具合がありました。中でも、シロアリの被害があったのは、やはりショックでした。
(きっと、駆除や防除にお金が掛るのだろうなあ)
でも気を取り直して今回の点検で、初めて床下の状況やシロアリの被害など分かったので、順次対処していこうかと思います。