見えない部分の工事が中心の【耐震リフォーム】は、「満足感のない」リフォームです。

耐震リフォーム

耐震リフォームは、特殊なリフオーム

築47年の家の耐震診断をして、「倒壊する可能性がある」との診断結果を受け「耐震リフォーム」を行いました。

耐震リフォームは、通常のリフォームとは異なる「特殊なリフォーム」になります。今回は、耐震リフォームが既存のリフォームとは違うなあと感じたところを書きたいと思います。

家をリフォームをするときは、間取りを変えたい、古いキッチンを新くしたい、システムバスにしたい、断熱材を入れて冬に家を温かくしたいなどの動機があると思います。

リフォームには自分の思い描く「理想」をお金を掛けて投影するのだと思います。

現状より使い勝手や動線をよくしたい、最新式のものを導入したい、快適に過ごしたいなどの欲求にお金を掛けるのがリフオームだと思います。

しかし、耐震リフォームは、「安全」にお金を掛けることになり、命を脅かす「危険」を極力排除し、安心して暮らせるようにすることが目的になります。

満足感のないリフォーム

耐震リフォームは、安全や安心にお金を掛けることに趣が置かれるので、究極をいえばあまり「満足感」はありません。

壁の内側だったり、押し入れの中だったり目に見えない部分の改修がほとんどなので、見た目や使い勝手などの満足感が少ないのです。

そして、安全コストにいくらお金を費やしても、家の住み心地は全く変わらないという事です。それどころか、住み心地が悪くなったと感じるところもあります。

例えば、キッチンの作り付けの収納庫を潰して耐震壁にしたので、収納スペースがなくなってしまいました。作り付けの収納庫は、収まりがよく使い勝手もよくて気に入っていました。

その収納スペースがなくなったことで、代わりになるものを作らなくてはならず作ったのが、「吊戸棚」です。

地震で倒れる家具は、なるべく置きたくないので作り付けのもので、キッチンを狭くしないものということでこんな感じです。

吊戸棚

吊戸棚の後ろの壁の内側が、収納庫でした。

以前、収納スペースに入っていたトースターが、吊戸棚には入らないのでトースターを置くテーブルも買いました。

リフォームする前は、テーブルもなくキッチンがその分広かったのですがテーブルを置いてから狭くなり、大きな吊戸棚は圧迫感があります。

また、和室にあった「祭壇」も5年前にリフォームで収納庫を潰して特注で作りましたが、これも耐震壁を入れるために壊しました。

腕のいい大工さんが作った祭壇で、中に電灯や収納引き出しもあり主人が気に入っていた祭壇でした。

その祭壇を場所を変えて、新たに作りましたが予算の都合上、可動式の仕切り棚を何枚か入れた以前のものより簡易な作りなものになりました。

収納引き出しもなくやはり、以前の祭壇の方が主人はよかったようです。

耐震リフォームで一番多いのが、既存の壁を壊して耐震壁を入れ壁を補強する工事です。

壊した壁のほとんどが、京壁や漆喰などの「塗り壁」でした。その塗り壁は、経年劣化で古くなりましたがその分いい味が出ていました。

天然の材質を使っている壁なので、「湿潤効果」もありある程度、家の湿度を調節してくれました。

壁を壊した後、原状復帰のために使った新しい壁材は、予算の都合上「クロス」になりました。新しく貼ったクロスなので、見た目は奇麗です。

ただ、同じ部屋でも壁を壊したところとそうでないところがあり、壊した壁のところだけ新しいクロスにしたのでそこだけ浮いてしまいます。

耐震リフォーム

上の写真、京壁と同じような色を選んだつもりが並べてみると違いが一目瞭然で、部屋の調和を乱しています。

天井も壁の延長上を切ったので、跡が残ってしまいました。柱と柱に横に渡す木の「なげし」も取ってしまい落ち着かない感じです。

新建材のクロスは、ホルムアルデヒドなど化学物質等の問題もあります。経年劣化した場合にも、塗り壁や漆喰に比べて見劣りがしてくると思います。

天然素材の塗り壁は、年数を経てもいい味を出しますし、「なげし」や木の柱が出ている和室には、クロスよりしっくりきます。

耐震リフォーム

階段の壁

階段の壁も一部耐震補強して、新しくクロスを貼りましたが写真に撮ると従来の壁と色が違います。耐震壁が厚く、従来の塗り壁より3ミリほど出っ張って段差が出来てしまいました。

耐震リフォームは、安全、安心が主な目的のリフォームなので、このように見た目や使い勝手のよさが、リフォーム前より落ちることがあるのです。

もったいないと思うことが

耐震リフォームでは、まだ使えたり、奇麗な箇所も壊したり「もったいない」なあと思うことが結構ありました。

古くなったから、違うものと変えるとかいうのではなく、壁を作るから、窓を小さくするから交換しますということで、まだ使えるサッシや障子、扉も規格が合わないから交換しなくてはなりませんでした。

まだまだ使える建材も廃棄になり、どうにかして使えないのかと思ったことが沢山ありました。

障子などは、木の部分が経年劣化していい色になっているのに新しい障子に替えなくてはならず残念でした。

外壁を一部、工事するため雨戸や縁側も撤去しました。

雨戸は、木製の雨戸からシャッター式の雨戸になり使いやすくなりましたが、南側の木製の縁側がなくなって風情が失われました。

縁側を取ったことで、縁側に上がるための敷き石だけがポツンと残り、置いてきぼりをくった感じです。縁側がなくなったことで、縁側の下に植木鉢などの物も置けなくなりました。

耐震リフォームでは、お気に入りの祭壇、使い勝手のいい収納なども壊してしまうこともあり、「お気に入りの空間」を工事でなくしてしまうという意味でももったいないなあと思いました。

追加工事が増える

耐震リフォームは、必ず「追加工事」が伴います。

必ずというか、当初に「予算」を決めても原状復帰のために後から追加工事が必要になることが多いのです。余程、施工業者と綿密に打ち合わせをしないと、予算オーバーになってしまいます。

例えば、窓を小さくする工事では、窓や網戸、雨戸、障子を取り外してしまいます。それらは、窓の規格が変わることにより使うことが出来ません。

最初の見積書にあるのは新しい規格の窓のサッシや外壁のモルタルや内壁やクロスだけで、網戸、雨戸、障子の交換までは入っていません。人によっては、必ずしも必要ではないからです。

網戸、雨戸、障子は、そのまま使えると思っていたのでいざ、取り外してから「どうしますか」と聞かれて初めて新しいものを注文しなくてはならないのかと知りました。

結局、以前あった網戸、雨戸、障子は必要だったので新たに付けることにして、それらは追加の工事になりました。

作り付けの祭壇を壊して補強したときも、祭壇があった場所を収納庫にするために棚を付け直したり、建具を付けたりしてそれらも追加工事になりました。

他にも建具交換、電気のコンセントの移動や追加など原状復帰のために追加で工事が行われました。

今回の耐震リフォームでは、原状復帰のために必然的に行わなければならない工事の他に「リフォームついでにやってしまおう」という工事をやりました。

工事で一部、壁を剥がしたので、工事をしない他の壁も全て漆喰にして、家具も移動したので床を畳から無垢材に替えました。

これらは改めて行うと、なかなか出来ないリフォームなので、今回のリフォームと同時に行いこれらも追加の工事になりました。

余談ですが唯一、このリフォームが、自分の要望が叶う満足感のあるリフォームとなりました。(特に見た目が)

リフォーム

追加工事で、床と壁のリフォームした部屋

しぼり菜リズム

耐震リフォームで、安心感は増えました。

しかし、既存のリフオームと違い、お気に入りの場所がなくなったり、見た目や使い勝手も悪くなったところがあり「満足感」は少ないです。

耐震リフォームは、プラマイゼロの「原状復帰」が基本ですが、原状復帰にならないこともあり、以前より「マイナス」部分も出てしまいました。

耐震リフォームは、どちらかというと隠れた箇所の地味な工事になるので、家の間取りが変わったり新しい設備が入る訳ではないので日数やお金を掛けた割には、ワクワク感がありません。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有