西荻窪の上海料理・喬家柵
家族のイベントがあると義母が、よく連れて行ってくれたのが西荻窪の上海料理の『喬家柵(ジョカサー)』です。
中国の料理人が、やっている本格中華のお店です。
今回は、子どもの誕生日に子どものリクエストで家族3人で訪れました。孫の成長を楽しみにしていた義母が亡くなって初めての来訪です。
そういえば、お義母さんは料理が出てくるたびに皆に沢山食べてとすすめて、自分はあまり食べていませんでした。義母は、料理を振舞うのがとても好きな人だったです。
土曜日の夕方6時に行きましたが、10テーブル(もっとかな)あるううちの2テーブルしか空いていませんでした。私達が、着席してからすぐにお客さんが入って来て残りのテーブルも埋まり満席になりました。
円卓が2テーブルの他は、四角いテーブル席で町の中華食堂のようです。
本日は、家族連れが多かったですが週末の夜は、回転台のついた円卓席で宴会をしているグループがいて、盛り上がっていることが多いです。
今回も円卓席は予約席になっていたので、円卓で食べる場合は予約をした方がいいと思います。
中国人のシェフのご主人と奥様とバイトの女性かな。厨房への注文の中国語が、飛び交っています。
メニューが、とてつもなく多くて100種類以上あります。
フカヒレ、アワビ、上海カニや北京ダックなど高級食材を使ったものもあり、全てに対応出来るのかと心配になります。
我が家の鉄板メニュー
何を食べてもハズレがないのだけど、この店に来るか必ず食べるのが「餃子」と「エビチリ」と「黒酢酢豚」です。我が家の「鉄板メニュー」です。
義母と来ていたときは、必ず注文するメニューでこれらを食べると義母のことを思い出します。
写真を取り忘れましたが、お通しの「ザーサイ」が大きく肉厚で、とても美味しいのです。しょっぱくなくいので、最初の1品が出てくるまでに時間があり、サワーのつまみにパリパリ食べてしまいました。
「エビと豚肉焼餃子」です。
大振りで皮が厚くてもっちりしています。たっぷり詰め込まれた餡の中に、ぶつ切りにされたエビがごろりと入っています。
肉とエビのバランスもとてもよく、脂の少ない豚肉の中のプリっとしたエビの食感にときどきぶつかるのが何とも言えなくいいのです。
エビチリのエビが、ぷりっぷりっです。
子どもが大好きな、黒酢酢豚です。
ここの酢豚は、普通の酢豚と違って、野菜が全くなく豚肉だけのシンプルな料理です。
衣は、ふわふわとして肉も柔らかいです。油で揚げていますが、油っこさが全くありません。
黒酢の独特の香りが、さっぱりとして味わい深くもあります。
子どものリクエストメニュー
家族3人で行ったので、色々なメニューを頼みました。今回は、子どもが中心に子どもが好きなものを頼みました。
チンジャオロースは、意外にあっさりとしています。細切り牛肉が、柔らかくて美味しです。
ひき肉と柔らかいお豆腐の麻婆豆腐は、見た目より薄味です。ビリビリとする刺激も少なめで、辛いのが苦手な私でも食べやすかったです。
料理の締めは、必ず杏仁豆腐を食べます。
奇麗に菱形切ったモノより美味しく感じるのは何故でしょう。お玉ですくったようなランダムな形で出されるのがいいのです。
やはり、油が多い中華調理の口直しには、さっぱりとした杏仁豆腐ですね。
惜しいな
喬家柵の料理は、ほとんど美味しいのですが品数が多いからか、これはちょっと惜しいなあという料理も今回ありました。
ここで、初めて頼んだ油淋鶏(ユーリンチー)です。
揚げた鶏肉に、刻んだ長ネギと醤油ベースのタレを掛けたもので、タレは、問題なく美味しかったのですが、鶏肉がちょっとパサパサしていて、鶏の臭みも残っていました。う~む残念。
五目炒飯です。
この炒飯お米がパラっとしていて、噛むともちっとしています。
ただ、旨味がもうひとつ足りないようで、何となく平凡な炒飯という感じがします。
以前は、この炒飯、美味しいと思ったのに…。最近は、冷凍食品の炒飯もレベルの高いですからね。
しぼり菜リズム
本格中華なのに値段が決して高くなく、庶民的なお店です。
店内の雰囲気は町の食堂といった感じで、決して奇麗ではないのですが、気取った感じがないので入りやすいです。
家族で行ったり来客時にも予約して何度か使ったこともあり、1000円以内で食べられる定食や手軽な単品メニューの他に北京ダックや上海カニなど高級食材の一品料理も充実していて色々な用途に使えるお店です。
ホール担当の奥様も一見、愛想が無くて取っつき難い感じがありますが決して、嫌な感じはしません。日本式のサービスを期待しなければ、義母との思い出もあり家族経営のアットホームな雰囲気が、心地いいです。
【喬家柵】
- 東京都杉並区西荻南2-25-6
- 03-3331-8421