5月から「耐震工事」を中心に自宅の「リフォーム」を行っています。
今回、行ったのは自宅に住みながらの「在宅リフォーム」です。
リフォームは、耐震工事が主で4つの部屋の壁と台所の壁、押入と床下に基礎を増設する工事と居間の床と壁のリフォームです。
住みながらの在宅リフォームの利点や欠点などをまとめました。
今回は、住みながらリフオームの「利点」です。
住みながらリフォーム利点
工事の進行具合が分かる
どんな工事をしているかが、家に居るとよく分かります。
工事の内容に関する図面をもらいましたが、図面だけだとよく分かりませんでした。
工事が始まると既存の壁を壊して、「耐震壁」を入れたり「筋交い」を入れたりというのを実際に見ることが出来、図面の見方や耐震工事がどんなものかも分かってきました。
工事中に家に滞在をしていれば、作業の様子や進行具合が分かるのもメリットと言えます。
「仮住まい」での生活となると、工事現場から離れてしまうので毎日、こうした現場を見ることが出来ません。よほど通い詰めないと工事がどのように進んでいるかを把握することが出来ません。
家の構造が、分かる
耐震工事では、壁を剥がしたり床を開けたりするので壁の中や「床下」など普段見ることが出来ない部分を見ることが出来ます。
今回、壁の中の断熱材や床下の基礎や土(布基礎)など見ることが出来ました。今まで、興味もなく知らなかった家の構造が見えてきます。
上の写真は、納戸の床を外して見えた床下です。古い家なので、床下は土の「布基礎」です。自分の家の床下が土だったのも今回、初めて知りました。
不具合が、分かる
在宅リフオームでは、普段見ることがない、知る由もない家の「不具合」が発見出来ました。
耐震壁の補強のため部屋や廊下の壁を壊しましたが、そのときに、外壁の木のサイディング部分に隙間があることが分かりました。
経年劣化で壁の木が痩せてしまい隙間出来たもので、写真のように外の光が見える箇所もありました。
横殴りの雨が降った場合、雨水が壁の中に入ってしまいそうです。
床を開けたときは、床下の基礎に「クラック(ヒビ)」があるところがありました。自分で、開けた床から少し潜ってみると基礎のコンクリートに湿気があり濡れている箇所もありました。
基礎のコンクリートの結露が気になり、シロアリ業者に床に潜ってもらい点検してもらいました。床下全般に湿気がありカビや結露がありました。シロアリの被害も何か所かありました。
このように在宅でのリフオームでは、普段見ることが出来ない部分を見ることが出来、自分で目視で不具合などを発見することが出来ます。
工事が終わり壁や床を閉じた後では、このようなことは知る由もありません。
普段出来ない所の掃除が、出来る
在宅リフオームでは、工事を行う部屋の家や家電製品の移動をしなくてはなりません。この家具の移動で、普段掃除が出来ない場所を掃除することが出来ました。
まあ、家具の移動と同時に大掃除が出来たというところです。
特に大きな家具は自分で移動してまで、掃除をすることがありません。
移動した大型家具のあった場所の溜まった埃や家具の裏側の埃などを取ることが出来たのでスッキリしました。
特に以前から気になっていたベットの脇の障子の桟の埃やベットの下の部分の埃をベットを解体したので取ることが出来たのはラッキーでした。
障子にベットをピタリと付けているので、埃を取るときに布団に埃が舞ってしまうのが嫌で、ベット側の桟の掃除を今までやったことがありませんでした。
壁の工事で居間のエアコンを一時的取り外していのたので、普段手の届きにくいエアコンの裏側や上の箇所の埃も取りました。
仮住まいをしなくてすむ
今回のリフォームは、一部屋ごとに行ったので基本的に工事を行っている部屋以外は、使うことが出来ます。
通常より不便になりますが、衣食住は一応出来る状態です。
例えば、寝室は工事個所やその付近は養生をしていますが、私と主人の寝るスペースは開けてくれたので寝室で寝ることが出来ました。(ただしベットは、一時的に解体して使えませんでした)
台所も調理器具などを動かしたり床に置いたりして狭くなりましたが、水回りやガスは使えたので調理は出来ました。
間取りを変えるような工事や水回りの工事はしていないので、トイレや風呂、台所、洗面所などは通常通り使えたので、リフオームしながらでも生活は出来ました。
なので、リフオームの間、新たに家を借りることをしなくてもすみました。
もし、住みながらリフオームが出来なければ家賃も数か月分掛かります。住み慣れた家を離れて生活しなくてはならず、生活環境も変わります。
仮住まいをすれば家族の通勤や通学も新しい環境に慣れるまでは、大変で、買い物も慣れた店で、出来なくってしまいます。
引っ越しをしなくていい
在宅リフォームでは、仮住まいをしないので「引越し」をしなくてすみます。
引越しをすれば、そのための日用品や荷物の運び出しやに要する労力や時間も掛かります。引っ越し費用も掛からないので、その分安くすみます。
職人さんと話が出来る
リフォーム現場は、リフオーム会社の社員、建築士の他に大工さん、室内装飾業者、左官屋さん、電気屋さん、基礎工事、建具屋さん、ペンキ屋さんなど様々な職人さんが出入りします。
家に居ると、気軽に声を掛けてくれる職人さんもいます。
2階から不要になったタンスやボードを下ろすときには、声を掛けてくれ一緒に運ぶのを手伝ってくました。
玄関ポーチの欠けたタイルを外壁工事で余ったタイルでを張ってくれたり、塗り壁の壊れた部分にクロスを貼ってくれたりちょっとした修理も気軽にやってくれました。
主人が、大工さんに棚を作ることを話したらちょうどいい余った木材をくれたりしました。
また、分からないことがあればその場で質問することが出来、皆、親切に質問に答えてくれました。これは、在宅でのリフオームだから出来たことです。
しぼり菜リズム
今回の在宅リフオームは、一部屋づつ行ったので工事の最中の家族の居場所すなわち「逃げ場」が確保されていたので乗切ることが出来ました。
その逃げ場に家族が鼻を突き合わせて過ごしたり、養生や家具の移動で狭くなった寝室で主人と雑魚寝をしたり、歩くスペースもままならないときもあり、まるでテント生活をしている状況のときもありました。
それはそれで、不便ですがある意味、非日常的な雰囲気が味わえて面白かったです。
在宅リフオームの一番の利点は、やはり大変な「引越し」をしなくてすんだことに尽きると思います。