「経鼻栄養」の限界。父は、6か月以上やっていた経鼻栄養を止めざる得なくなった

イチョウ

経鼻栄養の限界

父は、鼻からチューブを入れて、栄養を入れる「経鼻栄養」をしていましたが現在は行っていません。

手や足の血管に針を刺す点滴で、水分とエネルギー補給をしています。

手足の細い静脈に、一日かけて水分と栄養を投与するので、最低限の栄養しか補えません。2、3週間、長くても数か月が限度だと思います。

今まで、経鼻栄養が命の綱でしたが経鼻栄養が難しく点滴になりました。

父が経鼻栄養を再開して、6か月以上経ち経鼻栄養は限界があるのだなあと感じました。

父の経験した経鼻栄養の限界についてまとめました。

胃腸が弱い父のトラブル

父は、胃がんで胃を切除しています。また、大腸がんや腸閉塞をやっているので、胃腸が弱くトラブルを抱えていることが多いです。

このため、経鼻栄養を始めた当初は、高栄養のものを入れると気分が悪くなったり下痢をすることが多くなりました。

なので、経鼻栄養は長い期間は出来ないと言われ、太い静脈にカテーテルで栄養を入れる「中心静脈栄養」に変えました。

その後、中心静脈栄養で敗血症になったのをきっかけに、試験的に経鼻栄養に変えました。結果、下痢や気分の悪さもなく6か月以上に渡り経鼻栄耀で栄養を補給していました。

しかし、6月に転院してすぐ経鼻栄養中に嘔吐して吐しゃ物が肺に入り、「誤嚥性肺炎」になりました。

胃に入れた栄養剤が、食道に逆流して喉まで登り誤嚥して、誤嚥性肺炎を起こしてしまったのです。

このように、鼻から栄養剤を入れ胃や腸を通過して栄養を補給する経鼻栄養は、逆流のリスクがあり誤嚥性肺炎なる可能性があるのです。

特に胃を切除している父は、逆流のリスクが高いということなのです。

管の違和感がある

経鼻栄養の管

経鼻栄養の管

経鼻栄養は、口から食道を通り胃まで管が入っているので、管が留置されている部分に常に違和感があります。この違和感で、管を抜いてしまい手をミトンで拘束されている人もいます。

父は、喉の辺りが痛いとよく言っていたので、管が喉に当たる部分に違和感があったのかもしれません。

また、経管栄養では常に管を入れている状態なので、栄養を入れていないときでも写真のように管がついています。見た目も気になるし、本人も邪魔なようです。

痰が増える

経鼻栄養をしていると管が鼻、喉の粘膜に常に触れていることで、鼻水や痰などの分泌物が増えます。その分泌物に雑菌がつき、唾液といっしょに誤嚥してしまうと、誤嚥性肺炎を誘発してしまいます。

父は、経鼻栄養で痰が増え、痰の吸引を頻繁にしていました。

痰の吸引は、本人にとっても苦痛で吸引の度に顔をしかめていました。痰の吸引も管が喉にあれば、やりにくいかと思います。

確かに経鼻栄養を止めた途端、痰は減り、そういう意味での本人の苦痛は和らいだと思います。

リハビリや食事がしにくい

口から食べることが出来ないので、管を入れて栄養を摂っていますが、管が常に喉を通っているので、さらに飲み込みにくくなっています。

管があることによって飲みこむ練習がしにくくなり、嚥下リハビリもやりにくくなります。

なるべく父の希望通り食べさせてあげたかったので、無理にお願いして経鼻栄養でもゼリーやプリンなどを食べさせていました。

しかし、管が喉を通っているのに食事をするというのは、本人にとって苦痛ではないかと主治医に、さんざん言われていました。

鼻から管を入れて食事をすることは、病院にとって異例中の異例のようでした。

また、飲み込む運動は「食べ物や飲み物が、喉まで来た」という刺激で起こる反射運動なので、常に管が喉にある状態が続くと、その刺激に対する反応が鈍感になってしまい、嚥下反射が起こりにくくなる可能性もあります。

その他

経鼻栄養

経鼻栄養

消化管に管を入れているので、管の周囲に菌が残りやすくなったり、異物の排除に体力を使い体が消耗してしまいます。

また、定期的(月1回くらい)に管を交換する必要があり、本人の交換時の負担や気管内への誤挿入のリスクもあります。

父は、右側の喉の方が飲み込みがいいので、左側に管を入れることが多かったです。(これは、完全側臥位法での食事では、右側の喉で飲み込む姿勢にしているので左側に管があった方が飲み込みやすいから)

本来は、皮膚トラブルを避けるために管の交換は、左右順番に行うことが多いのでが、同じ側に管を入れ続けると鼻腔内や喉などの「潰瘍」が起きやすくなると主治医にも言われていました。

粘膜に傷が出来ることもあるでしょう。

経鼻栄養は、胃ろうのように胃に穴を開けたりする外科的が処置がなく手軽に出来ますが、やはり長期に渡ってやるもではないということです。

経鼻栄養は、いずれ限界があるということです。

しぼり菜リズム

父は現在、「抗生物質」が効かなくなり、「経鼻栄養」で逆流して誤嚥性肺炎を起こせばアウトということで経鼻栄養はやっていません。

「中心静脈栄養」も処置の際のリスク(現在の体力、気胸など)や敗血症のリスクを考えると勧められないということです。

末端静脈への水分と最低限の点滴だけのなので、体力も気力も尽きそうな状態です。

経鼻栄養のリスクと現在の状態では、栄養を入れたとしても元気にならないと主治医に言われて経鼻栄養を諦めたのです。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有