ルピシアの紅茶
普段は、ネットで『ルピシア』の紅茶を購入していますが今回は、実店舗に行ってみました。
さすが、ルピシアは「世界のお茶の専門店」です。紅茶だけではなく、緑茶、烏龍茶や、オリジナルブレンドティー、フレーバードティーなど世界のお茶が並んでいます。
とにかく茶葉の種類が多く、ディスプレイも素敵で見ているだけで飽きません。
今回の目的は「ミルクティー」を飲みたくてミルクティーに合う紅茶を選んでもらいました。
店員さんに選んでもらったのがこの二つ。『アッサム・カルカッタオークション』と『テ・オ・レ』でこの二つの紅茶を飲んだ感想を書きました。
アッサム・カルカッタオークション
『アッサム・カルカッタオークション』という名前は、インドのアッサムの紅茶というのはわかりますが、「カルカッタオークション」ってなんだろうと調べるとカルカッタで行われるオークションで、出品出来るのはインド政府に認められた農園の茶葉のみだそうです。
つまり、「品質が保証」された茶葉ということなのです。
『アッサム・カルカッタオークション』は、「ゴールデンチップス(お茶の新芽)をたくさん含んだ、贅沢なアッサムのみのブレンド」と袋に書いてあります。
「ゴールデンチップス」とは何?と調べると
「チップ」とは新芽のことで、茶葉の先端にくるんと丸まった状態で、葉が開いていない芽のことをいいチップといいます。このゴールデンチップは、生産量が少なく高級品だそうです。
ただ、チップの味や香りはとても淡いので、ゴールデンチップだけで飲むより、普通の開いた茶葉と混ぜる方が美味しくアッツサムと「ブレンド」しているということなのです。
長細い茶葉と丸いチップのような茶葉がありますね。
滲出時間は1,2分とあり短い時間ですが、すぐにしっかり色が出ます。
浸出時間を少し長めにして、ストレートで飲んでも渋みは感じられません。すっきりしていて飲みやすいです。見た目の色よりあっさりしています。
でも、フレーバーティーでない紅茶はあまり違いが分からないというより、どこがアッサムなのという感じです。
例えば、アッサムとダージリンと同時に飲み比べてみると違うかもしれないけど正直、それだけ単体で出されると私には違いが分かりません。まだまだ、紅茶初心者ですね。
まあ、美味しいけど(ダージリンというより)「紅茶」を飲んでいるという感じです。それだけ紅茶らしい紅茶なのかな。
ミルクティーにして飲むとほんのりと甘味が感じられます。
脂肪分の多いミルクに濃く入れたアッサムティーは、きっと相性がいいと思いました。インドでは、「チャイ」用にアッサムを使うそうで、やはりミルクと合います。
インドのチャイは、鍋ややかんに少量の水で紅茶を煮出し、大量のミルクを足して更に煮出し、砂糖であらかじめ味付けをします。これにシナモンなどの香辛料を入れたりしますね。
この飲み方は、植民地時代にインドで作られた紅茶のうち、良質のものは全てイギリスに送られてしまうので、インドの庶民には商品にならない紅茶の葉だけが残されてこのような飲み方になったそうです。
テ・オ・レ
もうひとつミルクティー向けの紅茶が『テ・オ・レ』です。
「テ・オ・レ」とは、フランス語でミルクティーのことです。
「ミルクをたっぷり入れて楽しみたいときに最適な、濃厚なコクとまろやかな甘みが魅力の紅茶」とあり、ミルクティー向けの王道をいく紅茶なのだと思いました。
茶葉はかなり細かく、滲出時間も2分とあり短いですが色がすぐ出ます。それ以上の滲出時間でも渋くなったりしません。
50g 袋入 550円(本体価格509円)と価格も手頃で、毎日気軽に飲むことが出来ます。
私は、いつもティーパックではなく茶葉で買ってお茶パックに詰めています。
50g入りだと1杯分が、2,5~3gなので16杯分のティーパックが出来ます。
ストレートで飲むとアッサム・カルカッタオークションよりもさらにすっきりとしていて特に癖もありません。
定番の紅茶として飽きもこない感じですが、少し物足りない感じもします。
『アッサム・カルカッタオークション』同様ミルクを入れると優しい甘味が出て美味しいです。
今の季節ミルクを後から入れてあっさりめのミルクティーにしていますが、寒くなれば鍋でミルクをたっぷり入れて煮出してもいいかと思います。ミルクの分量が多くなれば、濃厚な味わいになります。
ミルクティーというえば「ロイヤルミルクティー」ですが、実はこれ和製英語でイギリスには存在しないそうです。
「イギリス王朝風」のミルクティーのことを日本ではロイヤルミルクティーと言うそうです。
通常のミルクティーは、水や熱湯で煮出した紅茶にミルクを混ぜるが、ロイヤルミルクティーは茶葉を直接牛乳で煮出します。
この方法で作ると、茶葉が開かないうちに牛乳が沸騰して鍋から吹きこぼれてガス台を汚してしまうことがよくあります。
そして、温めた牛乳が鍋にこびりついたり、底を焦がしてしまうことがありそれを落とすが大変です。
牛乳で煮出したロイヤルミルクティーは、濃厚になり大好きですがこのように失敗することが多く、最近は、茶葉を水で煮出して(よく茶葉を開かせ)から温めた牛乳で割って作っています。
しぼり菜リズム
ミルクティーにするには茶葉は、ミルクの味に負けない味の強いものが向いています。やはり、代表的なものがアッサムでしょうか。(『テ・オ・レ』もインド産の紅茶なので、アッサム茶だと思う)
アッサム・カルカッタオークション、テ・オ・レともにミルクを入れるとほんのり甘く優しい味に変わり、ストレートは違った滋味を楽むことが出来ます。
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