京都祇園の『菓匠 清閑院』の和菓子です。
シーズン毎に季節感を取り入れた清閑院の和菓子は、見た目とともに時候の風情を楽しむことが出来ので、来客用やちょっとした手土産にときどこ使います。
ここの和菓子は、商品の7割近くが「期間限定」のもので毎回どんな和菓子が出るか楽しみです。
この見た目が涼し気な『朝摘みトマト』(数年前に撮影)のように現在、販売していない商品もあり、機を逃すと出会えなくなるものもあります。
今回、義父母の法事に使った清閑院の和菓子を紹介したいと思います。
【嫁】として、かかわる義父母の「法要」。立ち居振る舞いや服装は?
朝顔しぐれ
朝顔を形どった『朝顔しぐれ』(夏季限定)です。
「しぐれ」とは「時雨饅頭(しぐれまんじゅう)」の略で、餡をこねて蒸し、蒸しあがったときにできる「ヒビ」を時雨に見立てた和菓子です。
薄ピンクの朝顔の花に小さな葉(羊羹)が乗っていて可愛らしい。ピンクの黄身時雨の真ん中から入ったヒビがより朝顔らしい風情を醸し出しています。
中は、「錦玉羹(きんぎょくかん)」を散りばめたレモン餡を白餡が包んでいて芸が細かいです。
錦玉羹とは、寒天を煮溶かし砂糖や水あめを加えて煮詰めて型に流し入れて固めたものです。冷やして食べればさっぱりと頂け、一瞬でも夏の暑さを忘れるかのようです。
雅車
清閑院の定番『雅車』です。御所車の車輪のデザインが天面に表現されて、京都らしいお菓子です。
外側の、卵黄を加えたきめ細やかな時雨餡が中の栗餡を包んでいます。
甘さ控えめで、しっとりと滑らかな餡の舌触りは上品そのもの。
栗餡も自然体で、時雨餡との調和が取れ細やかな気配りやバランス感覚が感じられます。
栗ごろも
栗のパイ『栗ごろも』は、こし餡を包んだパイの上に栗が一粒乗っています。和洋折衷のいいとこ取りで、こし餡とサクッとしたパイがともよく合います。
パイ生地に餡子って、本当に相性がいい!また、食べたいです。
でも『栗ごろも』は、1個263円(税込)です。ケーキ並みの値段で、ちょっとお高いですかね。
しぼり菜リズム
7月の法事に『菓匠 清閑院』の和菓を使いました。清閑院の和菓子は、どれも上品で美味しく贈り物や手土産、お供えなどに安心して使えると思います。
「和菓子」は、見た目の美しさや精巧な形や彩、季節や歳時記を繊細に表現している「日本文化」です。
この秋は、どんな(季節の)和菓子が出るのか楽しみです。
■『菓匠 清閑院』
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