「リハビリ」で、劇的に回復。そのリハビリ担当の【療法士】の種類や役割、父との関わり方

積み木

療法士のお陰で、リハビリの成果出た

回復期リハビリテーション病院に父が6か月近く入院して、リハビリの成果が出ました。

脳腫瘍の手術後、要介護2から5になり、何度か主治医より「看取り」の話が出るほどの父が、つかまり立ちをし、歩行器で往復6メートル歩き、少ない介助で車椅子に乗れるようになりました。

経鼻栄養と併用して食事も少し摂れるようになりました。入院当初の「廃人」のような姿から「生」を取り戻し人間らしく振る舞えるようになりました。

療法士

リハビリは、薬を飲んだらよくなるというものではないので患者自身が努力して改善するしかなく、そのためには病院の医師や看護師、リハビリスタッフ、介護士、栄養士達の支えが必要になります。

特にリハビリを毎日、担当する「療法士」の努力なくして父は、ここまで元気になることは出来ませんでした。

父を担当した療法士は、理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)です。

この療法士の役割や父との関わり方など今回、書いてみました。

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理学療法士(PT)

理学療法士は、関節を動かすマッサージや運動療法による起き上がり、座位保持、車椅子移乗、歩行などの基本動作の回復や筋力強化を目的に行います。

そして、それを維持し悪化を予防します。

ときどき、父の理学療法士によるリハビリの様子を見ていましたが、手を貸す前に根気よく「待つ」ということをしていました。

ベットから車椅子に移乗するためにベットに座り、次の動作である「立つ」ためにお尻を前にずらす場面でも、父の腰に手をまわして体を引いてお尻をずらしてしまうところを父が、自分でお尻を動かすまで待っていました。

こんな風に他の動作も数か月掛けて行ったので、ベットから車椅子に移乗する動作の7割ほど自分で出来るようになりました。

回復訓練を行う父の担当の療法士は、毎日、単調な訓練を嫌な顔せず献身的に続けてくれました。

酸いも甘いも知るくらい父に寄り添い、ときには肩を叩き励まし「生きる」望みを与えてくれました。

父の「残存能力」を最大限に生かし、使える筋肉を強化して介助量が大幅に減りました。

起き上がることが精一杯だったのが、ベットで横向きになる、短い時間、車椅子に座る、数歩歩く、最近ではつかまり立ちをしながら数メートル歩けるまでになりました。

これは、担当理学療法士のマニュアルを超えた経験による知識の集積と洞察力が、父の残存機能を生かし強化してくれたからということなのです。

作業療法士(OT)

作業療法は、理学療法のリハビリで基本動作が回復した患者に対して行われます。

「応用動作と社会に適応するための能力回復」、つまり日常生活をスムーズに送るために身体と精神の機能回復を目的とした訓練を行うリハビリ専門家で、心理的支援も行います。

私が、クロスワードパズルが好きな父のためにクロスワードパズルの載った新聞の記事を枕元に置いておくと、それを作業療法士が父と一緒にやっていました。

入院後、初めて父が好きなものを楽しみました。

一度、作業療法士と車椅子の父と私の3人で病院の屋上に出て菜園の野菜や花を鑑賞しました。この屋上にはよく上がり、ナスやキュウリ、トマト、ピーマンが日々育つ様子を春から見ていたそうです。

父は、新聞をよく読んでいたので、トピックスやオリンピックの話題など父と話をしてくれたそうです。

言語聴覚士(ST)

嚥下訓練

STによる嚥下リハビリ(要するに食べること)

言語聴覚士は、言葉や声、耳に障害のある人のリハビリを行いまが、ものを食べたり飲み込んだりすることに障害のある人のリハビリも行います。

この病院は、言語聴覚士の数が10名と多く、「嚥下障害」のリハビリに力を入れています。

「誤嚥性肺炎」を恐れて食べなくなると嚥下に関する筋肉が落ちるので、毎日、口から「食べる」ことで、衰えた嚥下の能力を回復させます。

実際に食べることが、リハビリになり、言語聴覚士が父の嚥下能力を評価しながら入院中、摂食訓練をしました。

父の場合、咀嚼のいらない水分やゼリーから始め、段階的に食事に近づけていきました。

食べるという行為によって父の顔色がよくなりみるみると元気になりました。父の担当の言語聴覚士Sさんは、とにかく根気よく諦めずに一生懸命に向き合ってくれました。

人間にとって、食事という生命の根源的なところを大切にしてくれたお陰で、瞬く間に「生」を取り戻した感じです。

Sさんは、若いので基本に忠実に丁寧に熱意を持ってリハビリを行ってくれました。本人は、過保護過ぎると言っていましたが、常に慎重に対応してくれたので、数か月間、誤嚥することなく安全に食事が出来ました。

家族にも介助の方法を懇切丁寧に教えてくれ、家族総出でお世話になりました。まだ、20代前半Sさんですが、耳の悪い父によく語りかけ、激励し父と2人3脚で、頑張ってくれました。

回復期での最後の嚥下評価では、嚥下状態が前回に比べて格段によくなったということで時間があれば、食事の回数を増やして、1日2回の経鼻栄養が1回に出来るかもしれないというところまで行きました。

これは、Sさんを中心に医師や他のリハビリスタッフや看護師、介護士、栄養士との連携が功を奏した証です。

Sさんは、まだ経験も浅いので毎日が発見と学習の場であるのだと思います。今回、父がみるみるうちによくなるのを目の当たりにしてとても嬉しかったようです。

しぼり菜リズム

疾走

リハビリテーションは、「re」もう一度「habilis」快適に住まうというラテン語から来ています。

人間に適した生活を取り戻すことを意味です。中世のヨーロッパは法王庁から破門された人間が、再び破門を解かれて、キリスト教徒として復権すること「全人的復権」を指します。

特に食べたいという父の願いを尊重してくれた今回のリハビリは、正に「機能回復訓練」のみではなく人間の尊厳の回復もされ「全人権的復権」のリハビリであったと思います。

 

 

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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有