「経鼻栄養」の父の【介護付き有料老人ホーム】探しは、厳しい。見学に行った感想を

新緑

父の退院後の行き先として、介護付き有料老人ホームも視野に入れ探し始めました。

自分でネットで探すことも出来ますが、ソーシャルワーカーに紹介して頂いた民間の「介護施設紹介センター」で探してもらいました。

場所、予算に加えて、経鼻栄養が可能な施設、24時間看護師在中、診療所併設という厳しい条件では、3件しかありませんでした。

そのうち1件は、現在満室、もう1件は通うことが出来ない遠い場所でした。実質、1件の有料老人ホームしか該当せず、その施設に今回、見学に行き話を聞いて来ました。

施設の第一印象

介護付き有料老人ホーム

社会福祉主事の相談員の女性に館内を案内して頂き、説明を聞きました。

6階建て、ベット数308床の比較的大きな施設でした。入ってすぐに開放的なロビーと休憩所兼食堂があり、休憩所から入居者の方のカラオケが聞こえてきます。

全ての部屋は4人部屋で、各階にナースステーション(兼職員待機所)があります。下の階に下がるほど要介護度が高く、経鼻栄養などの医療的ケアの必要な重症の入居者が入っています。

建物自体新しい訳ではありませんが、館内は清潔で、清掃が行き届いているようでした。トイレも綺麗でした。

全般的に明るく活気があります。レクリエーションに重きをおいているいるようで、月1回はお祭り的なイベントを開催し、その写真や入居者の作った入り絵や折り紙の作品などが展示してあります。

案内してくれた方の説明も分かりやすく、擦れ違う入居者の方に常に声掛けをして好印象でした。

入居費用

この施設は、入居時に必要な「入居一時金」が、①0と②140万円の2種類あります。

①の入居一時金が0円の場合、「月額利用料金」が187,600円です。この内訳は、家賃25,000円・管理費27,000円・水光熱費21,600円・食材費24,300円・厨房管理費29,700円です。

②の入居一時金が140万円の場合は、月額利用料金が127,600円でです。この場合は、家賃が25,000円になります。その他は①と同じです。

入居一時金は、前払い家賃のようなものです。毎月6万円償却され、2年で全て償却されますがそれ以降は掛かりません。

なので、すぐに退去しなければ140万円の入居一時金を支払った方が得をします。

それに加え保証金40万円掛かります。退室時に居室の原状回復費です。敷金のようなものですね。

4人部屋なので、部屋の修繕費などは掛からず退去(死亡も含む)するときに消毒代として、1,500円差し引かれた金額(398,500円)が戻ってきます。

入居するときに必要な額は、①は、40万円②は、184万円です。

今では0円という施設も増えてきましたが、1,000万円以上、中には1億円を超える入居一時金が必要な施設もあります。

やはり入居時には、まとまったお金が必要となります。

「月額利用料」は、家賃、水道光熱費、食費、厨房管理費などの月額利用料に加え、「介護サービス費」(介護保険1割自己負担額、所得により2割負担)が掛かります。

介護サービス費は要介護度により違いますが、父の場合は、要介護5なので、月53,541円(2割負担)です。

在宅と違い施設の場合、いくら介護サービスを使っても自費負担分はないということで、この金額以上になることはありません。

その他、オムツ代(平均2万円)、おやつ代1食108円、テレビの置台150円(テレビは、持ち込み、NHK受信料は取らない)、新聞購読料、車椅子レンタル1,500円(購入の場合、2万円 廃棄は各自でする)、マッサージ1,500円(週2回希望者、医療費扱い)訪問理容代、診療代、痰の吸引2,000円や生活雑貨購入代などが毎月掛かります。

洗濯は、無料で寝間着や下着、靴下など基本、衣服は持ち込みとなります。

食事は、食べても食べなくても厨房管理費が全ての人に掛かります。1食でも食べると食材費が、1ヶ月分掛かります。

いいと思った点

老人ホーム入口

リハビリがある

週2回施設で、集団「リハビリ」があります。入居者と一緒に行うので色々な人と触れ合うことが出来刺激になると思います。

別料金ですが、1対1のマッサージ(医療費扱い)がありその人にあったリハビリが受けられます。合わせて、週4回のリハビリが受けられるのは、魅力的です。

生活にメリハリがつく

病院と違いいろいろな人が入居しています。レクリエーションも多く、参加しなくても雰囲気だけでも感じられるはじです。

父のような要介護度の高い人が入る2階の部屋の廊下側は、段下のロビーや食堂から吹き抜けになっています。

イベントの雰囲気、食事時の会話や匂いなど、寝ていても日常の「生活」が感じられます。

病院とは違い、居宅で生活しているよう配慮があり、集団生活で生活にメリハリがつきます。

折り紙や工作、塗り絵など手先を使う講習もあるので、参加すれば手先のリハビリになります。父は細かい作業が得意なので、参加出来ると楽しいと思います。

全室、4人部屋なので、人の出入りも多いです。ベット上で過ごす父には、人の気配がありいいと思います。

医療面のサポートが、充実

医療系が母体の施設なので、グループ内に各種、病院や診療所があり医療面のサポートが充実しています。

週1回以上の訪問医療が、受けられます。歯科、耳鼻咽喉科、眼科もあります。

総合病院があり、緊急の場合に入院することが出来ます。その中に脳外科があるので、脳腫瘍の手術をした父の術後のフォローをしてもらうことが出来ます。

耳鼻咽喉科では、「嚥下の評価」をしてくれるそうです。嚥下評価は、嚥下の状態が分かるので、食事介助のときに参考になります。(嚥下の状態が悪ければ、食事を中止するなど)

経鼻栄養の場合、月1度チューブの移管(取り替え)をしなくてはなりませんが、家族の同行がなくても併設の診療所で行ってくれます。

緊急入院したときも、電話で連絡が来るだけで家族がその度に行かなくてもいいそうです。グループ病院への送迎・搬送費、付添いう費も何回でも無料です。

24時間看護師在中

この施設は、介護職員に加えて、24時間看護師がいます。経鼻栄養や痰の吸引など医療的ケアが必要な父は、24時間看護師がいると安心です。

入浴は、週2回ある

週2回の入浴があります。一般の浴室に加え、横になったまま入浴できる特別浴、チェアー浴(座って入浴)があります。

ミキサー食やとろみ食もある

クロワッサン

食事は、父が、食べられるミキサー食やとろみ食があります。館内で、毎日パンを焼いていて焼き立ての自家製パンが食べられます。食事も行事食など変化があり、美味しそうでした。

お土産にそのパンを頂きましたが、クロワッサンなどパン屋さんで買ったように美味しかったです、

看取りもやってくれる

施設内で、「看取り」をやってくれ亡くなるまで、終身居ることが出来ます。

満室のときは、グループ内の施設で待機出来る

入居希望時に満室の場合は、グループ内の施設で待機出来ます。

ただし、月額利用料がこの施設より高くなります。保証金は同じように掛かりますが、そのままこの施設に引き継がれます。

問題点

厨房管理費が、掛かる

食事をしてもしなくても厨房管理費が、掛かります。食事をしない父は毎月、厨房管理費29,700円が掛かってしまいます。。

通うには、遠い

その施設は、都内の外れ(川を渡ると埼玉県)にあるので、実家や私の家からは1時間以上掛かります。(23区内の端と端の移動になります)

特に実家からは電車、バスで行くと片道、乗り換えが4回で、人混みの(乗り換え)駅構内を何回か歩かなくてはならず、高齢の母が通うのは難しいです。

私も頑張っても、週3日くらいしか通えないと思います。

職員が、食事介助をやらない

「完全側臥位法」でしか食べられない父は、食事をする場合は、家族介助が必要になります。

 icon-arrow-right 「口から食べる」ことをあきらめないで。【完全側臥位法】による食事方法も取り入れる

特殊な方法なので、STが在中していないこの施設では介護職員が食事介助しますが、手間や時間(食事の前後に痰の吸引と口腔ケア、姿勢作り)が掛かるので一人のためにこの方法で介助するのは難しいということでした。

もし家族が食事介助を行う場合は、毎日ではないので、家族が食べ物を持ち込んで行うといいということでした。(1食でも食べると1ヶ月分の食が掛かるので)

食事介助を家族が行う場合、最低でも週3,4日(嚥下機能が衰えるので、定期的に食べなくてはならない)行かなくてはならず家族が通うには、遠いし交通費も4万円以上掛かってしまいます。

月額利用料が、2重に掛かる

一般的に老人ホームの欠点として、入院した場合も本人がいなくても月額利用料が掛かります。この施設も入院した場合は、入院費用と月額利用料が、2重に掛かってしまいます。

経鼻栄養の父は、費用が掛かる

父の場合、入居一時金148万円を支払った場合、月額利用料103,300円(食事なし)に8~10万円(介護サービス費他)ほど掛かるるので、月20万円以上になります。

これに家族の交通費を入れれば24,5万円掛かってしまいます。医療費も高額療養費限度内ですが、病状によってはこれにプラスされます。

経鼻栄養の栄養剤が、保険適用外だと3~5万円追加になります。

経鼻栄養の父が入れる家から家族が通える施設の中で、ここが金額的に一番安いです。仲介業者の話では、他の施設では都内で、40~50万掛かってしまうといことです。

やはり、経鼻栄養の父の場合は、有料老人ホームは金銭的な負担が大きいです。

しぼり菜リズム

案内してくれた職員と清潔な館内の印象がよく、ソフト面やハード面でもいい施設だと思いました。

父の場合「食事介助」がネックになります。家族が、定期的に介助に通うには遠いです。いっそ「食べる」ことを諦めればいいのですが…。

金銭的面も含めて、悩みどころ満載です。

 

 

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2017年現在57才 50代になって体に色々な変化が起きました。 アレルギー、腰痛、変形性膝関節症、脂漏性皮膚炎、手湿疹、眼精疲労、胃腸の不快感、開帳足等々一気に吹き出しました。 このほかに病気以前、未病のものもあるので 自分の体を見つめ直した生活を考えています。 健康、医療、病気、楽しいことも含めた日常生活を綴っていきたいと思います。 認定医療コーディネーター、ホームヘルパー びわの葉療法インストラクターの資格保有