50代くらいから心の老化が進み、急速にやる気を失い、何かをやろうとしても億劫に感じたり、やる前から「何をやってもたかが知れている」と諦めてしまうことがあります。
前頭前野に刺激を与える
年齢ととにやる気が失せたり、すぐに諦めてしまうのは何故か。それは、脳が老化してしまっているからです。
感情や意欲をコントロールする部分は、前頭葉の「前頭前野」という部分です。これが衰えると、心が老いていまい無気力やイライラが強くなり、心の柔軟性が失われてしまいます。
前頭前野は、日頃の努力によって若々しさを保てるように出来ています。楽しいことをする、ときめくことを見つけるなどを積極的にすることで前頭前野が活性化します。
前頭前野を刺激して脳を活性化させれば、若さを保つ源になります。
しかし仕事に追われ、やっと時間が出来ると疲れて休息に充ててしまいます。家庭を持っていたりすると、遊びに対して罪悪感や後ろめたさがあり感情が解放されません。
特に男性は仕事に追われ、仕事以外に目が行かなくなることが多いかと思います。すると、ときめきや心からの楽しさを感じられず脳によい刺激が与えられません。
前頭前野が鍛え抜かれ、いつまでも若々しくいられる。いつまでも老いない心でいたいと思うなら、楽しみを探してときめくことから始めなければならないのです。
前頭前野が鍛えられるには、どうしたらいいのか
前頭前野が鍛えられれば、脳や心に刺激を与えられます。脳が活性化されれば、心も体も若く保つことが出来ます。
脳にいい意味での刺激とは、「ときめく」こと。つまり心から楽しむことが大切になります。
心がときめく楽しいことなんて、忙しくて時間がないし、お金も掛かる。今さら何かを始めるのは億劫だと諦めていませか。
何も特別なことをしなくてもちょっとしたことで楽しめます。手軽に今からでもすぐに楽しめる方法をいくつか紹介します。50歳を過ぎた方、必見です。
美味しいものを食べる
美味しいものを食べることもわくわくする楽しみの一つです。美味しいものに興味が失せるのは、どこか体の具合が悪いか、よほど老け込んた証拠です。
美味しいもがなくなった、何を食べても感動しない。というのは、美味しいと思える感受性が衰えた証拠です。
美味しいという気持ちが感じづらくなった人はどうしたらいいのか。一つは、刺激を強くすることです。自分が美味しいと感動するもの探すのです。
ネットや雑誌、グルメ番組を参考にいろいろなものを食べ歩いて自分の好みの味を探します。こういう行動は、食べるまでに時間と労力が掛かるため、食べたときに感動が生まれます。
そして、手間を掛けて料理を作ることも有効です。私はこのところ義務感で、代わり映えしない同じような料理ばかり作ってしまい料理をすることににわくわく感が感じられませんでした。
でも、大晦日に1日掛かりでお節を作りましたが、手を掛けた煮しめなど格別に美味しく感じました。材料を吟味し、野菜は飾り切りにし見栄えをよく、味付けもそれぞれ変えて煮ました。
手間が掛かっている分、普段は煮物をあまり食べない子どももよく食べてくれました。手間を掛ける作業は、脳や心に刺激を与えます。
作っているときは、確かに大変でしたが、皆にも喜んでもらえ、久しぶりに料理を作る行為が昇華されて達成感になりました。
毎回、手間を掛けた料理はなかなか作れませんが、そんなときは凝った器などで見た目で演出したりすることもいいと思います。
とにかく、停滞した脳には「刺激」を与えることが老化防止になるのです。
お洒落をして、外見を磨く
年を取ると着るものに無頓着になります。もう誰も見ていないし、若くないから何を着ても似合わない。お洒落なんて、無駄な努力だと無頓着を放置すると見た目も老けてしまいます。
50歳を過ぎると体のラインも若い頃と変わってきます。頓着をすれば、ただでさえ「おばさん」なのに更に老けて見えます。
お金を掛けて、特別なお洒落をする必要はありません。家でも寝間着のままで過ごさずに、着替えて誰が来ても恥ずかしくないよう着替えることです。私は、余程体調が悪くない限り起きたらすぐに着替えます。
着替えることで、気持ちが引き締まります。寝間着のままだとダラダラと過ごしてしまい、外に出るのも億劫になります。
髪も整えるくらいはする。こういう繰り返しが、年齢に合った美しさをキープすることが出来るのです。
お洒落に気を使うことは、心の老化予防に効果的です。何より、今日は何を着ようかと考えることは、とても楽しいです。こんな、楽しい老化予防はないと思います。
見た目を若く保てば心も若くなる。心の張りになる。お洒落に気を使わなくなるのは心が、老け込んだ証拠です。50歳以降は、実は、外見磨きも大切なのです。
季節の行事を楽しむ
日本は四季があり、四季折々の行事があります。
お正月、節分、お彼岸、桃の節句、端午の節句、七夕、お盆、月見…。
楽しいものは貪欲に取り入れる日本では、バレンタインデーにホワイトデー、ハロウィンやクリスマスなど含めれば毎月のように行事があります。
全てやる必要はなく、自分の好きな行事を楽しめばいいのです。私の場合は、季節の行事にかこつけて美味しいものを食べます。
バレンタインデーとホワイトデーは、主人の妹夫婦とお互いに美味しいお菓子を送りあっていて毎年、何が送られてくるか楽しみです。
桃の節句は、ちらし寿司を作ったり、桜餅を食べたり、甘酒を飲んだりします。
子どもが大きくなったら面倒だ、夫婦二人だけだから、ひとりだから関係ない。でも、手軽に出来ることをすればいいのです。
桃の節句も段飾りを出したりしなくて十分です。桃の花や菜の花を活けるだけでも華やぎます。
節分に恵方巻、端午の節句に柏餅、十五夜にお団子を食べたり、冬至にかぼちゃを煮たり。食べてばかりですけど。
お風呂に菖蒲の葉やゆずを浮かべるだけでもいいですね。十五夜もススキを飾ると風情が出ます。夜、ちょっと外に出て満月を眺めるのもいいです。
昔から続く行事には、先人たちの知恵や願いが込められています。それらに触れて楽しむことは、生活に変化と潤いが生まれ、心の老化対策に有効だと思います。
せっかく四季のある国に生まれ、四季の恩恵を受けて暮らしているので、こうした行事を日々の彩りにして楽しんで生活したいものです。
夢を諦めないことも
このように身近にお金を掛けなくても楽しめて脳が活性化する方法もありますが、早い段階で生きがいを見つけるという方法もあります。
脳が委縮し始め興味ややる気がなくなります。楽しみを先延ばしにするとときめきは逃げてしまいます。
我慢するとことで、楽しみへの興味も薄らぎます。でも、簡単に諦めないのです。
夢物語に時間とお金が無ければ叶わないと諦めないことです。少し努力したり、スケールダウンすることで叶うこともあります。
幾つになっても「夢」を持ち続けることが大切で、脳は刺激を受けてときめき脳の前頭前野が活性化される。これが、心を若く保つ秘訣なのです。
私もささやかですが、夢ややりたいことがあります。まだ、実現出来ていませんが資格などに挑戦したりしています。
若い人には勝てないからと努力を放棄しないことです。わくわくと楽しいことをすることや夢を持ち続けることが、若さを保つ秘訣なのかと思います。