仕事帰りにフラッと立ち寄る、六本木。クリスマスシーズン、夕暮れの東京ミッドタウンに行って来たので紹介したいと思います。
「タダ」で楽しむ六本木
私が20代だった80年代の六本木のディスコは、「フリードリンク&フリーフード」の店が結構ありました。
六本木駅周辺で配っている割引券を持って行くと、ディスコでは、タダ同然に飲食が出来ました。
まともにショッピングや飲食をすると高い六本木で、30年前のようにお金を使わず楽しみたいと思い、「タダ」で楽しむことをコンセプトに夕暮れ時の東京ミッドタウンに正味2時間程ですが、行ってきました。
大人でも気軽に立ち寄ることが出来て、お金を使わず今回、「アート」なクリスマス気分に存分に浸ることが出来ましたよ。
東京ミッドタウンは、アートタウン
地下鉄の六本木駅から、地下道を東京ミッドタウンの方向に行くと大理石のオブジェがあります。
彫刻家の安田侃(やすだかん)の作品「意心帰」です。この彫刻(反対側に穴がある)は地下にありますが、それには、意味があるようです。玄関口にも安田侃の「妙夢」というブロンズの作品があります。
一流アートディレクターが、東京ミッドタウン全体をギャラリーに見立ててプロデュースしているので、こんな風にタダで、気軽に「ゲイジュツ」に触れること(実際に触れる、穴にも入れる)が出来るのです。
東京ミッドタウンは、このようにパブリックアートを楽しめるところなのです。
『21_21 DESIGN SIGHT』という安藤忠雄が設計したデザイン専門施設も敷地内にあり、展示会やイベントを開催しています。入場は無料ではないので、外から建物だけ見るのもいいでしょう。
ミッドタウンのクリスマスナイト
ときは、クリスマス。至る所、クリスマス仕様です。
極めつけは、イルミネーション
スターライトガーデン(芝生広場)で、クリスタルイルミネーションをやっています。
【クリスタルイルミネーション】
期間:12月25日(月)まで 点灯時間17:00~23:00
場所:東京ミッドタウン・芝生広場
2017年のテーマは、太陽系7つの惑星です。
曜日ごとに「月」「火星」「彗星(水)」「木星」「金星」「土星」「太陽(日)」のイルミネーションとなります。
5時10分前に到着。広場はまだ、真っ暗。前列を確保しました。
5時に点灯、木曜日だったので、「木星」のイルミネーションです。
イルミネーションが点灯すると前列は、すぐに人で埋まってしまいました。平日は、5時少し前に行くと前列で見ることが出来ます。
安心してください。カップルばかりでは、ありません。外国の観光客や家族連れ、年配の方も結構いました。
歩道橋の上からは、こんな感じで見えます。東京タワーも見えます。音楽や光の演出で、ちょっとしたショーのようです。
25日(月)までやっているので、まだ見れますよ!
スターライトガーデンを見ながら食事も出来る、ミッドタウンコートヤードの特設「モエ・エ・シャンドン クリスマス ラウンジ」です。これも、25(月)までです。
ピザの『da GIORGIO』と、スペイン料理をベースにした『Lulu TAPAS BAR』の2店舗が出店しています。
スターライトガーデンのイルミネーションを見ながら食事が出来る『da GIORGIO』。今回は、「タダ」で楽しむことが肝なので、興味はありますがスルーしますね。
無料で、120種類のワインを試飲することが出来るクリスマスイベントもありました。
【クリスマスワインフェスティバル2017】
期間:12月25日(月)まで 11:00~21:00
場所:東京ミッドタウン・ガレリア棟B1Fアトリウム
六本木で、自然を楽しむアート
イルミネーションを見てから、再び館内に入りました。
これは、「ミッドタウン・ウェスト」の1階にある富士フイルムフォトサロンの入口です。中は、写真のギャラリーと写真歴史博物館があり、共に入場無料です。
富士フイルムといえば化粧品というイメージがあるかもしれませんが、元々は写真のフイルムを作っていた会社です。
懐かしい使い捨てカメラの「写ルンです」など写真歴史博物館にあります。
アンティークカメラや歴史的に価値の高い写真の展示をしていて、写真の歴史に触れることが出来ます。
5時半ごろ行きましたが、空いていて館内全体がお祭りムードの中、ここは、静かにゆったりと見ることが出来ます。
そして、「第13回美しい風景写真100人展」という写真展をギャラリーで行っていてこれを見てきました。実はこちらが、今回の一番の目的でした。
【第13回美しい風景写真100人展】
期間:12月28日(木)まで 10:00~19:00(入場は18:50まで)
場所:東京ミッドタウン・富士フイルムフォトサロン・スペース1・2 /ミニギャラリー
展示物は、撮影禁止ですが、アマチュア風景写真家を中心に山や風景写真100点が展示されています。
毎年行われるこの写真展を何回か見に行っていますが、「銀塩フィルム」で撮影した写真を展示しているのです。
フィルム写真には、デジタルカメラで撮影された写真にはない魅力、独特の味わいがあります。
私もそうですが撮り直しが出来るデジカメは、簡単にシャッターを切ってしています。ときには、何も考えずに撮ってしまいます。
その点フイルムで撮る写真は、現像までの時間やコストが掛かります。
1枚1枚、凝縮した瞬間に想いを込めて、シャッターを押すので写真に「緊張感」が生まれます。
私もフイルムを使っていた頃は、これでもかというほど自分の中で、納得し「OK」が出ないとシャッターを切ることが出来ませんでした。少数先鋭で、よい写真が撮れたものです。
写真を撮った場所がどんなところなのか、どこから撮ったか、どんな状況で撮ったかなど、前回に続き今回も山や風景写真を撮る知人がガイド役になってくれ1点1点、詳しく解説してくれました。
見るだけではなく、タダで2倍も楽しめて、いい勉強になりました。来年、1月からは、白簱史朗の山岳写真が展示されます。
東京ミッドタウン、「おばさん考」
六本木・東京ミッドタウンで、短いですがアートな夕暮れ時の時間をお金を掛けずに堪能しました。
平日の夕方の時間帯(4時半くらい~6時半)だったので、クリスマスシーズンなのにどこも比較的空いていて、ゆたったりとしていました。イルミネーションも前列で、見ることが出来ました。
六本木は、カップルや外国の方、若い方も多いのですがミッドタウンは、比較的年配の方もいるので大人でも浮いてしまうことはないです。
椅子も至る所にあって、私のようなおばさんには優しく、タダでくつろぐことも出来ます。
富士フイルムフォトサロンにもゆったりと座れる椅子があります。
ただ、ミッドタウン内で入ったトイレは、何故か和式がほとんどで洋式が1つしかないという、膝の痛い私には少し厳しかったです。
ミッドタウンの中では高いので、新宿の和食のお惣菜が美味しい居酒屋で、夕食を食べました。最近は、こういう家庭的な店のほうが、落ち着くようになりました。
【東京ミッドタウン】
場所:東京都港区赤坂9丁目7−1
サイト:tokyo-midtown.com
期間:11:00~21:00