87歳の実家の父は、要介護2で、脳腫瘍(良性)を患っています。脳腫瘍の影響で、右足が上がらず、歩行が困難です。
家の中では、手摺に伝って歩き、病院など外出するときは車椅子を使います。こんな父の介護を84歳の母がしています。
母は、ヘルパーを断った
父は、週1度リハビリにデイーサービスに通っているほか、ときどき病院に行く以外家で過ごしています。食事、トイレ、入浴以外は、椅子に座っているかベットで過ごすことが多くなりました。
最近は、ベットで寝ていることが多いです。父は、右足を上げることが出来ないので、トイレと入浴介助、衣類の着脱(ズボンやパンツの着替え)の介助を母がやっています。
病院への通院も母が車椅子で、父を連れていきます。
最近、母も神経痛で腰が痛くて、父の介助も大変なようです。父が数年前に骨折して、入院して退院して家に戻ってからヘルパーに入浴介助を頼んでいましたが、しばらくしてから止めてしまいました。
何故、ヘルパーを断ったかを母に聞いてみると「たいしたことはしていない、自分でやった方がいい」「人を家に入れるのが、嫌だ」ということでした。
当時は、父も今より歩くことが出来、浴槽を自分でまたぐことや衣類の着脱が自分で、出来たのでヘルパーは、必要なかったのだと思います。
ただ、浴室で、転倒することが心配なので、頼んだと記憶しています。
母は、自分でやらないと気が済まない
母は、何でも自分でやってしまいます。自分で、やらないと気が済まないのです。人が、モタモタしているとイライラするようで、自分でやってしまった方がいいと言います。
母は、何でもテキパキ出来るので、人に任せるのが、苦手なのですね。私が子どもの頃は、母が何でもやってしまい自分では、身の回りのことをあまりやりませんでした。
小学校の頃、爪を切らずに登校したら、母が爪切りを持って追いかけて来て、登校途中の私の爪を切りました。小学生(高学年だったか)になっても母に爪を切ってもらっていたのですね。
私は、通学班の皆がいる前で、親に爪を切ってもらっていることが分かってしまい、恥ずかしかった記憶があります。
特に家事に関しては、子どもに任せることが出来ず、現在も自分でやろうとします。台所など他人が使うのは、もっての外なのだと思います。
私も実家に行ったときは、夕食などを作り置きしてきますが、食器の片づけ、洗い物は、私にも手を出させません。
片付ける場所や使う道具(スポンジや洗剤)、残菜の捨てる場所等、母流のやり方があり、それを崩されたくないようなのです。
ヘルパーを断って、困ること
今は、まだ母も元気で父の介護が出来ますが、体がいつまでも健康とは限りません。心不全や甲状腺腫瘍、神経痛、アレルギーの持病があり、父の介護で、腰も痛いと言います。
人を家の中に入れることが出来なかったり、人の世話になるのを嫌がれば自分の体力のギリギリまで、自分でやるだと思います。
でも、いつかこの老々介護は、破綻してしまいます。
自分で、何でもやることの、いいところ
自分で何でもやるので、持病がある年齢の割に元気かと思います。だらだらとする時間もなく、忙しい日々を送ることで、気が張って頭もしっかりしています。
毎日、家事や介護で頭と体を使うことで、体の機能も若いのかと思います。
これからの介護の課題
母も徐々に弱り、頑固になっていくと思われます。負けず嫌いで、人に頼りたくない、何でも自分でやろうとする母なので、父と母の老々介護で、共倒れが、一番心配です。
自分で、家事や父の世話や介護が出来なくなったときに子どもたちに助けを求めることが出来るのか。ヘルパーなど家族以外の人に介護サービズを頼むことが出来るのかと思ってしまいます。
私も実家に行く日を増やそうと思いますが、家庭や仕事があるので、頻繁に通うのは、難しいです。
両親と同居している弟も仕事が忙しく、ほとんど家にいません。埼玉に住んでいる妹も家庭や仕事で、月1度来るのが精一杯なのです。
この様な状況なので、いづれは、何らかの形で介護サービスを利用しないとなりません。
そのためには、自分で動けるうちに、介護サービスを頼み慣れていくのが、今後のためにもよいかと思います。
腰が痛い母のためにも週、1日でも腰に負担の掛かる入浴介助をまず、頼むといいと思います。
これから、実家に行く頻度を増やし様子を見ながら、母や父、兄弟とも話を重ねていくしかないと思います。