どの食べ放題に行く?焼肉、天ぷら、ケーキ食べ放題
食欲の秋ですね。先日子どもの誕生日で、何か食べ放題に行きたいということでした。肉をお腹一杯食べたいし、天ぷらも最近作ってない。何十年ぶりにケーキの食べ放題もどうだろうか。どの食べ放題に行くかという楽しい悩みは尽きません。
天ぷらの食べ放題がいいかな
カルビ、タン、霜降り、ホルモン。美味しい肉は脂もたっぷりです。動物性脂肪すなわち飽和脂肪酸は、コレステロールがいっぱいで健康に悪いといわれていました。
一方、植物油に含まれる不飽和脂肪酸、リノール酸はコレステロールを下げる。植物油の不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにして健康にいいといわれていました。
となるとナスやカボチャ、サツマイモ、かき揚げなど野菜もたくさんあり、植物油で揚げた天ぷらの食べ放題に行くのがいいかな。
天ぷらは、やめておこう
まず、飽和脂肪酸というのは、動物性脂肪によく含まれ、不飽和脂肪酸は植物性に含まれます。最近では、コレステロールそのものより、酸化された脂質が脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの原因となる動脈硬化を促進させることが分かってきました。
動物性はバターやラードの固形成分ですが、植物性はサラダ油のような液体です。さらさらとした液体の植物性の不飽和脂肪酸は、品質が劣化して酸化しやすいという性質があり、これが過酸化脂質になるのです。
この酸化した脂質が、動脈硬化を進行させてしまいます。動脈硬化が心配だから、植物油を使う天ぷら食べ放題は、やめてケーキ食べ放題にしようかな。
ケーキ食べ放題は、もっと悪い
不飽和脂肪酸の中で明らかに動脈硬化を促進させるのが、トランス脂肪酸です。トランス脂肪酸は、植物油を工業的に加工したときに出来ます。
植物油の中で、特にサラダ油、天ぷら油などのオメガ6は、トランス脂肪酸を多く含んでいます。逆にのオリーブ油やキャノーラ油などのオメガ9やえごま油、亜麻仁油などのオメガ3はトランス脂肪酸が少ないです。
やはり、トランス脂肪酸の多い油を使う天ぷらの食べ放題は、行かない方が無難だ。
そして、トランス脂肪酸を多く含む代表的なものは、マーガリンです。お菓子などに使用するショートニング、パン、クッキーやケーキなどの焼き菓子、スナック菓子、揚げ菓子、生クリームなどにもトランス脂肪酸が、多く含まれています。
トランス脂肪酸の摂取量が2%上がると狭心症や心筋梗塞などのリスクが約2倍になるという女性を対象とした研究結果があります。アメリカ、ヨーロッパの一部では、人体に影響を与える工業製トランス脂肪酸を制限する法律を制定しています。
ならは、マーガリンやショートニング、生クリームなどを使用するケーキの食べ放題もやめて、焼肉食べ放題に行こう。
焼肉食べ放題は、どうなの
焼肉もダメなの?
食べ放題は、食べなきゃ損と食べ過ぎてしまいます。肉の食べ過ぎによる脂質の過剰摂取は、乳がん、大腸がん、前立腺がんと関連しているといいます。
痛風の人は、肉にはプリン体が多いので注意が必要です。食べ放題では、少ないながら膵炎のリスクも上昇します。
食べ放題では、食後の中性脂肪も上昇します。焼肉食べ放題では、ビールも注文します。(私だけ?)アルコールで、食欲を増進させるので、中性脂肪はうなぎ上りです。
牛肉、豚肉、羊などの赤肉は、大腸がんなどの発がんの可能性を高めるといわれています。
では、どうする食べ放題
焼肉の食べ放題もなんだか雲行きが、怪しくなってきました。でも、焼肉食べ放題は諦める必要はありません。焼肉も食べ方や肉の種類や部位などを選べばいいのです。
タンパク質が豊富な肉ですが、食物繊維が含まれていないので、焼肉食べ放題にサラダや野菜も一緒に食べるといいでしょう。私は、必ず野菜を焼きながら肉を食べます。
肉ばかり食べていると腸内環境が、悪くなります。焼肉に定番の食物繊維と乳酸菌も含まれるキムチを食べると腸内環境にも効果的です。
霜降りより、体の中の脂肪をエネルギーに変えるときに運び屋となってくれる栄養素、L-カルニチンを多く含んでいるヒレ肉などの赤身を積極的に食べるといいです。
赤身の肉なら、カロリーも低めでヘルシーです。ちなみに、105歳で亡くなられた日野原重明先生は、ヒレステーキを週3回、120g食べていたそうです。
豚肉は、バラ肉より血管の酸化を抑制して動脈硬化予防するカルノシンを多く含むもも肉がお勧めです。このように肉は、食べ方や種類、部位を選べば、体にとっていいのです。といっても食べ過ぎは、やはりダメですけど。
やっぱり食べ放題は、焼肉だ
肉を食べて心配なのが中性脂肪ですが、摂り過ぎて問題になるのはむしろ、炭水化物などの糖質です。炭水化物を摂り過ぎると中性脂肪が増えるので毎日、ご飯をたくさん食べなければいいのです。
肉には、コレステロールも多く含まれていますがあまり気にし過ぎる必要はありません。体内のコレステロールは、8割が肝臓で作られ、摂取した食べ物から作られるコレステロールは2割に過ぎないのです。
コレステロールが体に悪いというのは、そもそも誤りなのです。コレステロールは、細胞の膜を作る材料になり、テストステロンやエストロゲンなど性ホルモンを作るためにも重要なのです。
コレステロールは、体になくてはならない物質で少し高めの方が、長生きにつながるとされています。従って、最近は「肉を食べる方が、長生きにつながる」ということが新しい常識になりつつあります。
発がん性のある牛肉、豚肉、羊などの赤肉については、近年、ウインナーやベーコンなどの加工肉の影響で赤肉のせいではないといわれ始めたので、あまり神経質になるこはないと思います。
ということで、焼肉食べ放題に行った
ということで、寿司やケーキの食べ放題もある『すたみな太郎』に焼肉を食べに行きました。今まで、書いたことには関係なく行きましたよ。子どもが、焼肉がいいといったからです。
良質なたんぱく質を摂るために、L-カルニチンやカルノシンがたくさんあるので、焼肉を食べに行こうなどと誰も思いませんものね。
食べ放題は、食べなきゃ損。「食べ過ぎだ」と思いながらまた、肉を皿に盛ってしまいます。このときばかりは、健康にばかり気を遣っていられないのです。
食べ放題が毎日ならば、生活習慣病まっしぐらです。たまにはタガを外してしまうのもいいのです。明日からは、清き正しき食生活に戻るのだから。でも、別腹スィーツ食べ過ぎました。(反省)
まとめ
一昔前は、動物性脂肪はコレステロールが多く健康に悪いとされ、植物油は、コレステロールを下げ血液をサラサラにするからいいとされていました。
しかし、現在ではコレステロールそのものより、酸化した油が動脈硬化を促進するということがわかってきました。天ぷら油などに使用する植物性油は、酸化しやすいという性質があります。
また、植物油の中で、サラダ油、天ぷら油などのオメガ6は、トランス脂肪酸を多く含んでいます。トランス脂肪酸は、マーガリン、ケーキ、お菓子などに多く含まれ健康に害を及ぼし、法律で使用を制限している国もあります。
一方、肉は、食べ過ぎたり、脂身の多いものをたくさん食べれば体によくありませんが、赤身などの脂肪の少ない種類や部位を選べば良質なたんぱく質を取ることが出来ます。
野菜やキムチなどと食べれば不足する栄養を補うことが出来ます。天ぷらやケーキの食べ放題に行くならば私は、焼肉の食べ放題をお勧めします。焼肉食べ放題で、たまには、ストレス解消するのもいいでしょう。