私達は、バツイチ同士で熟年結婚した夫婦です。バツイチ夫婦の結婚でのメリット、デメリットを7年間の結婚生活を振り返ってみて書いてみたいと思います。
バツイチ同士の結婚のメリット
結婚に甘い夢を描かない
私が、50歳、主人が58歳のときに再婚しました。お互い人生経験も長いので、結婚に際して若い頃のような「甘い夢」を描かず新婚生活をスタートさせました。新婚当時は、主人は残業が多く、帰宅が夜10時、11時でした。
朝も早く出勤するので、平日、顔を合わせるのがほとんどないすれ違いの生活でした。休日以外は、食事も3食別々なので、一人だけで食べる生活が主人の定年まで、数年間続きました。
このようなすれ違いの新婚生活は、若い頃だったらとても寂しく辛かったと思います。
もちろん、もっと二人の時間が欲しかったです。寂しくて孤独を感じることもありましたが、気持ちを切り替えて乗り切りました。
夫婦で、健康で平穏に生活出来ればよしとしよう。主人が長い時間働いてくれているお陰で、生活が出来ているのだ。という現実を冷静に受け入れることです。
離婚してからは、「普通」に生活が出来ることが一番と思えるようになり、幸せのハードルも最初の結婚より高くないないのです。
また一緒にいる時間が少ない分、しばらく、ときめきのような新鮮さを感じることが出来ました。土日など主人が休みの日にはその分、特に何をするという訳ではありませんが、二人の生活に幸せを感じました。
このように結婚生活に過度な期待を持たない分、不満が少なくて済んだのは、再婚だからだと思うのです。
共通の痛みがある
一度、結婚に失敗した者同士なので、前回の結婚で至らなかった点を反省し、同じ過ちを繰り返さないという冷静な気持ちがお互いにあります。
離婚という同じ痛みを味わった者同士、共通の経験があるので、初婚同士よりも相手を労わる気持ちが大きいです。
私達夫婦は、年齢的に結婚生活のスタートが遅い分、二人で過ごす時間も決して、長くはありません。
これから介護や病気などの問題も出て来るのは必須です。お互いを支えあいながら生きていかないとなりません。
労わりあいながら、二人の余生を充実して過ごしたいという気持ちがその分強くなりそれが、「絆」になっています。
もう離婚したくないという強い気持ちがある
一度離婚しているので、エネルギーが必要な離婚の大変さをお互い知っています。主人は離婚で、裁判まで経験しています。精神的にも疲れる離婚は、もうしたくありません。
今度こそ幸せになりたいという気持ちが、二人にあります。「二度と離婚は、しない」という気持ちが、二人の根底にあるので、困難があっても乗り越えようとします。
私の最初の結婚は、夫婦それぞれ「我」が強く、それを押し通そうとしてよく夫婦喧嘩をしていました。相手が、折れるまで口をきかないこともありました。元夫が折れて夫婦喧嘩が、収まるというパターンがほとんどでした。
そんな頑固な私ですが、今は相手の言い分を受け入れる柔軟さを以前より持てるようになりました。今は、相手に譲歩出来る気持ちの余裕があります。まあ、主人は私以上に頑固なので、主人の頑固さに負けてしまうこともあるのですが(笑)。
でも、こちらの要望や言いたいことを我慢して溜めてしまうとストレスになるので、なるべく主人に言うようにしています。その代り、主人を労わる気持ちや主人を立てる気持ちを頻繁に口にするようにします。
最初は、相手を褒めたり、立てたり、上げたりする言葉を口に出すのは恥ずかしかったのですが、慣れると何でもなくなります。連発し過ぎると効果は、ないのですが。
それと、主人の名前を頻繁に呼ぶようにしています。私は主人の名前を1日、最低20回は呼ぶと思います。
会話をするときは、必ず「○○さん(主人の名前)そうだよね」とか「○○さんどう思う」など名前を入れます。
決して、「あなた」とか「パパ」とか呼ばず名前で呼びます。反対に主人は、自己表現が苦手で、あまり私の名前を呼んでくれないので、少し寂しいですが。
これも、結婚生活をうまく続ける自分なり秘訣で、離婚は二度としたくない、夫婦円満でいつまでも過ごしたいという気持ちから心掛けているものなのです。
相手に過度な期待をしなくなる
夫婦生活をしていると相手の独特の習慣や欠点が見えてしまいます。特に熟年結婚だとそれぞれ長年に渡り培ってきた生活習慣があります。
そんなお互いの生活習慣を変えることは、年齢的に難しいです。なので、お互い様と目をつむれるところはつむるしかないと割り切るようにしています。
まわりも期待しない
生前、義父母は2度目の結婚ということで、私に対して「嫁」として、過度な期待をしませんでした。義父母も高齢なのもあったのか、夫婦の生活に過干渉になることもなかったです。
私達夫婦は、義父母の家の近くにマンションを借りて住んでいましたが、両親とも私達に対して適度な距離を置いてくれました。
義母が、煮物やお赤飯などをよく作って持って来てくれましたが、私が言わない限り決して、玄関より先には入って来くることはありませんでした。
私や家族の誕生日、イベントのときも食事に連れて行ってくれて、気を掛けてくれたのも義母でした。
バツイチ同士の結婚のデメリット
再婚同士、バツイチ夫婦のデメリットもあります。それは、以下のようなものです。
前の結婚と較べてしまう
どうしても前の結婚生活と比べてしまうことがあります。それも、最初の結婚でのいい面を引き合いに出し比べてしまうのです。
前の主人だったらこんなことをやってくれた、あんなこともやってくれた。もっと褒めてくれたとか。口には、出しませんが主人も同じようなことがあると思います。
結婚する前からの家計を主人がそのまま握る
我が家の場合は、家計的にゼロからのスタートではなく、子どもがいる主人が営んできた家計に私が入るという感じでした。主人が、お財布(家計)を管理している、財布の紐を主人が握るというものです。
主人が、口座からお金を降ろして月々の生活費を渡してくれます。私も働いているので日常のちょっとしたものや自分の保険などは自分の収入で賄います。
私は、使った分を家計簿につけていて食費など使い過ぎたので、少し節約したいと思う月もあります。しかし、主人は自分の財布から、お菓子やキムチ、イカの塩辛、ラッキョウ、ビールなど自分の食べたいものを買って来るので節約が出来ません。
主人は、お小遣い制ではないので、自分の財布から本や趣味のもの、サプリ、マッサージ、整体など好きなように使っています。
全体の資産を管理しているのも主人なので、信頼して任せていますが、このように家計に財布が二つあるので、家計管理が難しいです。
主人は、お金に関して煩く言わないし細かくない分、これから先の年金生活では、家計の状況が気になります。
まとめ
バツイチ同士の再婚でのメリットは、結婚そのものに対して「甘い夢」を描かず結婚生活に過度な期待を持たない分、不満が少なくなります。離婚という共通の痛みを経験して、初婚同士より相手を労わる気持ちが大きくなります。
エネルギーを要する離婚を二度としたくないという思いがあるので、結婚を維持しようと努力します。両親やまわりも再婚同士ということで、過度な期待をせず程よい距離を保ってくれます。
お互いの生活習慣の違いや欠点を大目にみるようになることが出来ます。私達夫婦の場合、年齢的に余生を考えざる得ないので、お互い労わりあいながら生活をしていこうという気持ちが強くなります。
バツイチ同士の再婚のデメリットは、どうしても前の結婚と比べてしまう。我が家の場合は、家計管理が難しいなどです。