運動不足解消として、ウォーキングは市民権を得た
歩くことが好きで20代は山登りを趣味として、35歳から自宅付近で「ウォーキング」を始めました。
私のような間違った歩き方をしなければ、手軽に出来る「運動不足解消法」としてウォーキングは、最も身近な方法です。
私が、ウォーキングを始めた20年前。当時は、今ほどウォーキングのみを目的に歩いている人が少なかったです。結婚して岩手に越してから、ウォーキングを毎朝の日課にしていましたが、散歩以外に歩いているだけの人がいませんでした。
田舎特有の偏見(「あそこの嫁は、何もしないで歩いている」)を意識して、家族の要望もあり、柴犬を連れて毎日、歩いていました。
現在は、ウォーキングの「健康効果」が広く認知されウォーキングは、厚労省の「健康日本21」でも推奨しているように市民権を得ています。
ウォーキング人口の増加で、手ぶらで、大手を振って歩いていても誰からも文句は言われなくなりました。
40代から意識して、ウォーキングを
「運動不足」は、予防可能な成人死亡の因子として喫煙、高血圧に次ぐ3番目にあげられています。全身の筋肉量は、60才くらいから低下しますが、下半身の筋肉量は40代頃から低下し始めます。
ウォーキングで、鍛えれば筋肉量を維持出来る可能性があるので、40代頃から意識してウォーキングを始めるのが理想的だと思うのです。
でもやはり1日30分以上、週2回以上ウォーキングをしている人の割合は、仕事をリタイアしたり子どもが手を離れたりと時間に余裕が出来る年代である60才以上が多いとのことです。
60才位から、病気や健康に関する意識が強くなり、必要に迫られて始めるという人も多いのかと思います。
ウオーキングの健康効果
以前から健康にいいと言われてきましたが、ウォーキングの効果が、最近になって科学的に証明されるようになってきました。ウォーキングなどの運動の効果が明らかなものは
- 心臓や血管などの循環器、心筋梗塞、狭心症の病気の死亡率が低くなる。
- 境界型糖尿病(血糖値が正常ではないが、糖尿病ではない糖尿病予備軍)を改善する。
- 血圧が、低下する。
- 総コレステロール値が低下。
- 呼吸機能向上。
- 認知症予防。
- 筋力が維持され、骨が鍛えられる。
- (特定の)発がん予防。
です。
ウオーキングは、健康寿命を延ばす
「健康寿命」とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間です。平均寿命と健康寿命の差が男性で約9年、女性で約13年あり、この期間が要介護や寝たきりと自立出来ない状態なのです。
その期間をいかに短くすること、健康寿命を延ばして元気に生活することが、生き生きと生活するために大切になります。この健康寿命を延ばすためにもウォーキングは、効果があるのです。
ウォーキングにより筋力や骨が鍛えれ、転倒や「骨折」がしにくくなります。「認知症」の予防にも効果的で、認知症も骨折も介護を必要として健康寿命を短くする大きな要因の一つです。
ウォーキングは、様々な病気の要因となる「メタボリック症候群」や「ロコモ」(筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板という運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下する状態)の予防になり健康寿命を延ばすのに最適なのです。
厚労省の「健康日本21」でも健康寿命を延ばすためにも誰でも、どこでも、いつでも出来るウォーキングを勧めています。
○日頃から「散歩」、「早く歩く」、「乗り物やエレベータを使わずに歩くようにする」など意識的に身体を動かしましょう
○1日平均1万歩以上歩くことを目標に注)健康日本 21(第二次)においては、20~64 歳の1日 の歩数の平均値を男性 9,000 歩、女性 8,500 歩とすることを目指している。
○週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣に
○最初の運動としてはまずウォーキングから「健康日本21」
ウォーキングで、生き生きとした人生を謳歌する
まだ、私の年代だと健康年齢などなかなか意識出来ないかと思います。でも、「メタボ」が解消されたり、「ダイエット」になったりとウォーキングの効果は、私の経験で身近に実感出来ると思います。
私も歩くことで、メタボとは無縁です。ダイエット効果もあると思っています。
「歩く速度が速い人は、遅い人より長生き出来る」
ウォーキングは、病気や寝たきり、要介護の「予防可能」な自分で出来る手軽な手段です。
運動不足解消法として、誰でも、どこでも、いつでも出来るウォーキングで、健康寿命を長くして生き生きとした人生をいつまでも謳歌したいですね。