岩手に住んでいる頃、野草を摘んでお茶にしてよく飲みました。
子どもの頃から、土筆、セリ、ヨモギなどを春になると近くの田んぼで摘んで母に料理してもらい食べていました。
野草を摘むことは、子どもの頃の記憶が蘇り結構楽しいのです。
野草を摘んで、お茶にした
岩手では、雪が解けて春になると野草が新芽を吹き出し、新緑の季節になるとその生命力を爆発させるようにあちこちに野草が繁殖します。
野草も雑草としてみれば、うんざりしますが野草として採取すればそのエネルギーを(タダで)頂くことが出来るのです。
植物図鑑(野草の本)を見て、お茶に出来るものを摘みます。
タンポポ、ヨモギ、スギナ、オオバコ。少し季節が進んで、ドクダミ、柿の若葉などを摘んで、乾燥させて煎ります。
タンポポは、どこにでも生えていていくらでも採取できるのですが、葉を摘む他の野草と違って根の部分を掘るので大変です。
ほとんど人に掘ってもらうのですが、スコップで根を切らないように、深めに堀ります。タンポポは、この根を集めるのが大変なのです。
ヨモギは、出たばかりの茎や葉の裏に産毛が生えているような若葉を摘みます。ヨモギはお茶だけではなく、葉を乾燥させて、お風呂に入れていました。
当時、寒い地方に住んでいたせいか冷え性が酷った私は、ヨモギの葉をお風呂に入れると体がポカポカと温まるので季節を問わず使っていました。
韓国のヨモギ蒸しという体を温める健康法があるので、ヨモギは冷えにいいのですね。
自分で摘んで作ったお茶や、入浴剤は農薬や防腐剤など入っていないので、春に摘んだヨモギの葉の入浴剤など、カビが生えて冬まで持ちませんでした。
タンポポ茶、がぶ飲み
一番好きな野草茶は、タンポポ茶です。
薬効が高く、昔から母乳の出が悪いお母さんが根を煎じて飲んだというタンポポ茶。根を乾燥させてミルで粉にし、煎って煮出して飲みます。煎っているからか、香ばしくて美味しいです。
野草茶の中でもタンポポ茶が、自分の体に一番しっくりきます。1.5リットルくらいのポットにタンポポ茶を入れ、家や仕事場にも持ち込んで毎日飲んでいました。
ヨモギのお茶は、ヨモギの香りがたち、体の細胞が生き返るようで好きでしたが、スギナ、オオバコ、ドクダミ、柿の葉などとブレンドして飲んでいました。
市販の16茶を飲んでいます
東京に戻ってからは、手軽に綺麗で新鮮な野草を見つけることが難しく野草茶を作っていません。
ドクダミなどは、家の庭にもあるのですが雑草として放置されたままです。やはり、口に入れるものは、綺麗なところで摘みたいですね。
その代わり、熊本の16種類の野草(とうきび、大麦、はと麦、ドクダミ、柿の葉、浜茶、くま笹、ウーロン茎、甜茶、甘草、びわの歯、桑の葉、あまちゃづる、クコ)の入ったノンカフェインのお茶「大阿蘇万能茶 村田園」を買って飲んでいます。
冷蔵庫に切らさず作り置きし、毎日水筒に入れて職場に持って行ったり、家で飲んだりしています。
主人は、こういうお茶はあまり好きではないようで、緑茶の方がいいようです。
楽天