日本列島を4往復以上した
歩くことが好きで、20代の頃は、趣味で山歩きを35歳からは自宅付近のウォーキングを始めました。特にウォーキングを始めた35歳からは多いときで1日5キロ歩くこともあり、今まで、2万キロ以上を歩いていると思われます。
北海道から沖縄まで、およそ2500キロなので、20年で日本列島を4往復位している計算です。57年間で、いったいどの位歩いたのでしょうか?
でもこれが、歩き方を間違えて歩くと、逆に健康を害する結果となるのです。私の場合なってしまいました。
開張足(かいちょうそく)と診断された
私の右足は、横のアーチがない開張足です。足裏のアーチは、縦のアーチと横のアーチがあり私の場合は横のアーチがない開張足(かいちょうそく)だと整形外科の医師が教えてくれました。
ちなみに縦のアーチのないものを偏平足と言います。「かいちょうそく」どうせ同じ読み方なら「快調足(かいちょうそく)」の方が有難いですが。
靴が履けなくなった
1年位前から、靴を履くと右足のつま先が靴に当たって痛く、今までは履けた靴が履けなくなってしまったのです。足に馴染んだ靴やヒールのない靴でも履いていて、何となく痛いと感じることも。
お洒落なヒールが高くて幅の狭い靴など履こうとすると、右の小指だけ入り難く、無理遣り押し込んで履くと痛い。
それ以前から、右足の小指が靴に当たり赤く腫れることも多かったです。
このように、自分の足の異常が気になり整形外科を受診しました。整形外科の画像診断で、開張足と診断されました。
開張足は、横アーチを形成している靱帯が緩み、アーチが低下します。これにより足の指と指の間隔が広くなり、足の幅が広がってしまうのです。
このように足の幅が広がり、靴に小指や親指の付け根が当たり痛くて履けなくなったのです。
こちらのヒールのない靴。20年くらい履いていましたが、歩いていると親指の付け根が痛くて履けなくなりました。こうやって無理やり広げてみたけどやはり、痛い!
開張足のサイン・魚の目がよく出来た
昔から、右足の人差し指と中指に付け根辺りに「魚の目」がよく出来ました。スピール膏を貼ったり、自分で削ったりしていたのですが治らず諦めていました。
魚の目が、体の異常のサインだと考えず放置していたのですが、これが開張足と関連があったようです。
足には、3つのアーチ・横のアーチ、内側縦のアーチ(土踏まず)、外側縦のアーチがありますが、このアーチが着地の衝撃を吸収し、蹴り出しの時のバネ力を生み出します。
開張足の場合は、横のアーチがないので、足の指ではなく指の付け根で体重を支えて歩きます。そのため、指の付け根に歩行の衝撃を受け、皮膚が厚くなってタコや魚の目が出来やすくなります。
半分健康のためにとここ20年、ウォーキングなどで歩き続けましたが、歩けば歩くほど足裏にストレスが溜まってしまったのですね。魚の目が出来たのも、その結果だと思われます。
50年以上、ペタペタ歩きをしていた
正しい歩き方は、
足の指先に体重を乗せ、しっかり体重を支えてから、反対の足を出します。足の踵から足が着地するので、踵から足の指先に体の重心が移動します。
ペタペタ歩きは、足裏全体から着地します。そのため、足底や指の付け根に直接地面からの衝撃を受けてしいます。そして、体重が指先に乗りきる前に、次の足を地面に出してしまいます。
この歩き方では、足の指が体重を支えていないので、指の筋肉が退化してしまいます。ペタペタ歩きは、歩行の衝撃が大きいので足指だけではなく、膝や腰にも負担が掛かります。
この体に負担が掛かるペタペタとした歩き方、私は物心つく頃からずっとこの歩き方をしていました。
私の場合右内側、左外側の靴底が減っているので歩き方の問題の他、猫背なので歩く時の姿勢や骨盤の歪みなども関係しているかもしれません。私には、腰痛や膝の痛みもあるので歩き方も原因の一つかもしれません。
今までの生活習慣のツケが、筋力が低下するこの年で現れたのですね。健康のために歩いても歩き方を間違えれば、逆に足を壊し健康を害する結果になってしまうのです。
外反母趾のほとんどの人が開張足だそうで、開張足は外反母趾の前段階と言います。
足裏の土踏まずなどのアーチが、体の健康に大きく影響するものだったとは今まであまり考えたことがありませんでした。「正しい歩き方」をタイムマシーンで遡って、過去の私に伝授したかったです。