藤沢で有名な「湘南ガトーアベニュー 葦」の湘南チーズパイです。
甘さ控えめでチーズの香りがほんのりとします。
パイなのに重くなくいくらでも食べられそうです。
私は、このくらいの控えめな甘さがいいのですが、甘党の主人は物足りないみたいです。
でも、甘いものは好きで無性に食べたくて、ときどき小豆を煮て餡を作ってこっそり食べたりしています。
甘いのが嫌い
甘いものが好きになったのは、40歳を過ぎてからだと記憶しています。それまでは、頂き物以外、和菓子も洋菓子もあまり食べなかったような気がします。
子供の頃は、特に甘いものが苦手でした。
餡が嫌いだったため、餡の入った和菓子は、全く食べられませんでした。当時流行っていた、マーブルチョコレートやエンゼルパイなどには見向きもしませんでした。病院でもらう、子供用の液体の飲み薬も甘すぎて飲めずに親を困らせました。
そのため好んで食べたおやつは、醤油煎餅(お気に入りは、餃子せんべいというニンニク風味の煎餅)とキュウリの漬物。
駄菓子屋のカレー煎餅や、のし烏賊、屋台で買った焼き鳥など酒の肴になりそうなものばかりでした。
パンも甘い菓子パンは苦手で、いつも惣菜パンを買ってもらっていました。
味覚は、「味蕾(みらい)」という舌にある味を感じるセンサーが関係しています。
味の好みは、変わります
子供の頃苦手だった食べ物は、今ではほとんど食べられるようになり、好き嫌いはほぼなくなりました。
味蕾は子どものときが一番発達し、数も多く味覚を鋭く感じることができるそうです。味蕾は40代位までに、子どもの時の3分の1位まで減ってしまうそうです。
味蕾の老化とともに、味覚が鈍感になるのでしょう。
私が、40代になって甘いものに寛容になったのも味蕾の老化現象からくるものだったかもしれません。
10代のうちの子は、味覚がとても敏感です。
主人はわからないのですが、味噌汁の出汁が、カツオか煮干かがわかります。100g100円くらいの安い豚肉だと「豚臭い」とあまり食べてくれませんし、好き嫌いも多いです。
少し高い肉を買うと今日の肉は、美味しいと喜んで食べ、インスタントカレーのルーも変えるとすぐわかります。
このように味覚に敏感なのも、好き嫌いも多いのもきっと子どもの舌の「センサー」が、敏感だからなのでしょう。
このまま、味蕾が衰えなければ将来、料理人になれるのではないかと思うのですが。
食べる楽しみを与えてくれた50代
「老化現象」も、食べることを楽しむ時間を与えられたと考えて悪くもないものかもしれませんね。
味蕾の老化と引き換えに、50代となった今、(酸いも)甘いも、癖のあるもの、苦いもの…。
何でも、好き嫌いなく食べられるようになりました。